【Steam版】Blasphemousの感想・レビュー
2年前の作品ですが、前々からずっと興味があって、ちょうど最近Steamでセールが行われたので買いました。
最初はソウルライク系のゲームだと思ったけど、実際はメトロイドヴァニア系のゲームです。
このゲームに興味がある人はまず世界観っていうかその雰囲気に惹かれてると思うが、結局のところ、クリアしてもストーリーをあまり理解できないというのも、ある意味こういう宗教系テーマのゲームの宿命だと思う。
とりあえず、ゲーム内のテキストである程度のバックストーリーやNPC・ボスの背景を窺えるけど、ダークソウルのように国家や世界規模の考察はできないじゃないかと思う。
実際、結局主人公は何の罪を背負ってるのか、何のために贖罪しようとしたのか、クリアしてもイマイチわからなかった。
ゲームシステムについてだが、ぶっちゃけ典型的なメトロイドヴァニアという一言に尽きる。
アイテム・装備・攻撃の仕様に工夫を凝らしたけど、まぁ結局こういうタイプの2Dスクロールアクションには限界があるから、基本的に操作は他の作品と大差がない。
それでもステータスに影響を与えるアイテムが多く、いろんな組み合わせができるから、より効率的にエリアやボスを攻略するためにビルドを組むのはなかなか楽しかった。
しかし、聖遺物という、いわゆる悪魔城ドラキュラの「魔導器」のシステムがあるけど、悪魔城とは違い、こっちは同時に最大3つしか有効できないから、はっきりいうとめんどくさい。
特に実績を回収するためのアイテム回収を行う時、常にインベントリを開いて聖遺物を切り替えなければならないから、ガチでしんどかった。
通常攻撃の仕様にもやや問題がある、それは一部の攻撃に使いどころがないんだ。
このゲームの通常攻撃には、「基本コンボ攻撃」・「重攻撃」・「落下攻撃」・「回避攻撃」・「飛び道具」という5種類がある、その中に重攻撃と落下攻撃はガチで意味がないと思う。
まぁ、理由はすごく簡単で、この2つの攻撃は溜め攻撃だから。このゲームは雑魚でも一秒の余裕を与えてくれないから溜め攻撃を使えるわけがない。
落下攻撃はまぁ隠し部屋に入るために使う必要があるけど、っていうかこれにしか使わない気がする。
基本メトロイドヴァニアのゲームだが、ボス戦だけはややソウルライク寄りです。
そのため、しっかりパターンを理解して回避とパリィで対応しないとボスを倒すことは無理だ。逆にいうと、パターンを理解すれば簡単に無傷で倒せるので、ソウルライクにして、ボスはすごく弱いと思う。
メトロイドヴァニアだから行ったり来たりというのは当たり前だけど、このゲームのヒントがなさすぎて、マジで最初から最後までどこに行けばいいのかわからない。
しかも一部のクエストと実績はそのエリアに入ったらすでに始まって、そのままそこのボスを倒さないとその周回ではクエストも実績もクリアできないということがあるから、攻略を見ないと基本クリア不可能というややおかしい仕様になってる。
あとはボリューム不足です。
メトロイドヴァニアにして、ボスが少ないし、エリアもやや足りないじゃないかと思う。
自分はすごく迷ってたのに、それでも一周目は15.4時間でクリアしたという感じ、まぁ値段相応とは思うけど、ゲームとしては今の1.5倍くらいのボリュームが欲しかった。
まとめに言うと、雰囲気がすごくよかったメトロイドヴァニアの作品だと思う、特にそのドット絵のムービーは素晴らしかった。
ボスが弱いけど、マップ自体は結構手強く、むしろこっちの方がメインとも言える。
神秘的なストーリーで謎も多かったけど、結局謎のままで終わることが多く、ここは一番がっかりした。
それでもゲーム自体は面白くて、達成感があるため、結構いいゲームだと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?