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【Steam版】V Risingのレビュー・感想

Stunlock Studioというメーカーによる見下ろし型マルチサバイバル作品です。
まず言わないといけないことは、公式のトレーラーやスクリーンショットを見ると、これはハクスラだと勘違いされると思うけど、実はこのゲームのハクスラ要素はそんなに強くないから、Diablo・PoE・Grim Dawnみたいなゲームをやりたい場合はまずこの作品を選ぶべきではないんです。

一見Diabloライクの作品だけど、まずWASDで移動するので、操作面はAlien Shooterタイプです。
そしてゲームの内容についてですが、あくまでサバイバル系なので、やることはARK: Survival EvolvedやRustにちょっと似てます

主人公は吸血鬼だけど、人間を狩る立場ではなく、むしろ狩られる側だから、囲まれるとすぐ倒されるので、迂闊な行動ができません。
もちろん倒されてもペナルティがあるわけではないけど、装備以外の素材は全部落ちるので、いわゆる全ロスというデメリットがあります。

そのため、まず拠点を作らなければなりません。
このゲームはレベル制ではなく、プレイヤーの強さは完全に装備に依存してるので、「素材を集め→装備を作り→強い敵を倒し→それにより新しい装備や建造物がアンロックされ→それらを作るために素材を集める」ということは基本の流れです。

しかし、プレイヤーは最初からすべての建造物を作れるわけではなく、大半の建造物はメインクエストやボスモンスターでアンロックされるため、実はプレイヤーの行動はある程度決められていて、サバイバルゲームとして自由度はそんなに高くないんです
まぁ、普通の見下ろし型ARPGとしては当然かもしれないが…

で、他のマルチサバイバル作品と同様、このゲームにもPvEとPvPサーバーがあって、最大50人同時接続することができます。
しかし、当然キャラクターはサーバー依存のため、いつもやってるサーバーが満員して、他のサーバーにログインしたら、また一から始まる必要があります。

もちろん、ローカルサーバー、つまり個人鯖を立てることができるので、他のプレイヤーと一緒に遊びたくなかったりする場合もちゃんと楽しめるのですが、あくまでローカルサーバーだからソロプレイでもネットに繋がる必要があった……が、5月25日のアプデにより、LANゲームを選べるようになって、いわゆるオンラインじゃなくてもソロや身内とプレイすることができます。

グラフィックはアメリカ風って感じで、悪くはないのですが、2022年5月25日現在のバージョンでは大きいな最適化の問題があって、CPU・GPUの温度異常やPCが勝手に再起動するという不具合が多発しています。

実は自分にもGPU温度異常の問題があります。
このゲームを「中」のプリセットで遊ぶと、うちのGTX 1660は最大76℃まで上がります。
たとえApex Legend・BF2042・Elden Ringと言ったAAA級の作品でもそこまで熱くならないので、このゲームで70℃を超えるのはおかしいと断言できます。

それにこのゲームを遊ぶ時に、同じところでAFKしても、何故か棺に入るだけでGPUの温度がすぐ跳ね上がる、そして棺から出ただけで温度が戻ったから、今の最適化には割りと深刻な問題があると考えられます。

まとめて言うと、ゲーム自体は面白い部類だが、サバイバルとして自由度が低く、ハクスラとして爽快感がない

50人でやるとマップは狭いかもしれないけど、ソロでやると非常に広く、一つの素材を持つだけで、テレポートゲートを使えなくなるため、毎回も足で拠点まで歩く必要がある、この移動時間はプレイ時間の半分を占めてると思います。

そして丸太を板にするや鉱石をインゴットにするのも時間がかかるので、プレイ時間の3割はここにあるではないかと思います。

つまり実際戦闘は2割しかないって感じなゲームなので、5分くらいのボス戦のために20分で移動するのは当たり前です、はっきり言うとテンポが非常に悪いです。

しかもソロでボスに倒されたら、拠点かテレポートゲートからリスポーンするから、落ちたアイテムを回収するだけでもまた数十分の移動時間がかかるという地獄です。

だからオススメはするけど、実際このゲームは人を選ぶと思うし、現状の最適化の問題もあって、別に今すぐ遊ぶべきだという意味ではありません。


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