【Steam版】GUNDAM EVOLUTIONのレビュー・感想

バンダイナムコによる開発・運営するFPS対戦ゲームです。
ガンダムのFPSゲームは初めてじゃないけど、本作は近年に人気のApex Legends・Valorant・OverwatchなどのFPSゲームを彷彿とさせるシステムにし、過去の同じタイプの作品と違い、eスポーツに参入する気満々な作品です。

ガンダムゲームではあるが、実は内容自体は上記の作品と大差がなく、システムもところどころ似てるので、上記の作品をやったことのある人ならすぐ慣れると思います。
まぁ言ってしまえば、この作品はただのガンダムを題材にしたありきたりの対戦型FPS作品なんですが、逆に言うと面白さもある程度保証されてるということです。

他のFPS作品との差別として、この作品はいわゆるレレレ撃ちができても、Apex LegendsやValorantのように、レレレ撃ちしながらジャンプしたりしゃがんだりという高度な操作ができません、っていうかそもそもしゃがむ自体ができないため、基本真正面からの真剣勝負に強いられているんだ！

そして、ゲームルールもOverwatchに似てるため、チームワークが一番大事で、一人が落ちたり勝手に行動したりしたら簡単に負けます。
しかし、一戦は割りと長いから、開幕2分で負け確定だとわかっていたら即抜けする人もいる。
一応公式も対策として、戦闘の序盤に抜けた人がいたらすぐそのゲームを中止させるようなシステムを導入したけど、これが頻繁に発生する時もあれば、戦闘がある程度進んだら途中で負けるとわかって抜ける人には反応しないため、ないよりはマシな程度のシステムです。

確かにガンダムゲームだけど、実際機体とはApex Legendsのレジェンドみたいなもので、別にガンダムだから確実にザクを倒せるわけがないし、ジムにだってユニコーンガンダムを倒せる可能性がある。
要はキャラゲームで、機体の性能は原作と関係ないです。

しかし、これが和製ゲームの悪い癖というべきなのか、結局このゲームは課金すれば勝てるという傾向がある。
課金の機体が圧倒的に強いではないものの、明らかに初期の無料機体より強いのは事実です。
そのため、今後課金機体が増えてしまうとバランスが簡単に崩れるという未来はすでに見えます。

なので、このゲームが和製のeスポーツFPSになれるかどうかは、Pay to Winかそうではないかによるではないかと思います。

最適化にも問題があるようで、自分は2台のパソコンにこのゲームをインストールしてるけど、ローエンドにもハイエンド寄りのミドルレンジにもかかわらず、戦う時にたまにFPSが一瞬だけ半分まで落ちるという現象があって、これはパソコンのスペックに関係なく発生してるではないかと予想してます。
特にハイエンド寄りの方は何故かゲームクライアントまで落ちることもある。

ちなみに、チーターらしきものはすでに存在してるようですが、最新の対戦型FPS作品であれば、こればかりはしょうがないという一面もある。

とりあえずゲーム自体は面白く、遊ぶための必須スペックも思ったより低く、ガンダムファンじゃなくても楽しめる仕様で、課金機体のバランスさえしっかりしてくれれば、この作品は普通に流行ると思います。

ただ、Steam版では日本語版を選べないというのは非常に残念なことです。
EAやUbiなどの大手企業も自家製ランチャーに拘ることを諦めた今の時代に、日本ユーザーをバンダイナムコランチャーで起動することを強要するべきではないと思います。