人生設計を見直す③

前回は人生のステージの第1期:脛齧り期から第2期:賃金労働期について書きました。今回はその続きです。

筆者より前のいわゆる団塊の世代は、新卒で会社に入ったら定年まで働いて退社したら年金をもらって悠々自適というのが定番のコースでした。筆者の世代から徐々に変化が現れます。1つは転職が一般的になってきたこと。そして60歳から出ていた年金が65歳からになったこと、です。そして最近はトヨタ社長も定年まで社員を抱え込むのは無理と認め始めています。これは何を意味するか。

このシリーズの定義で言えば第2期:労働賃金期から第3期:公的年金が出るまでの準備期、第4期:公的年金期、へどう生活をシフトしていくかへ会社に頼らず自己責任で考え実行しなければならないということ。新卒で会社に入ればあとは会社がなんとかしてくれる、というのは幻想であることを最初から認識しとけ、ということです。

個人の置かれた環境やスキルは様々なので、いくつかパターンを挙げてみますと

①年金が出るまでとにかく賃金労働でやり過ごす。会社から要らないと言われたら必要とされる会社を探して転職する。それを繰り返す。筆者の父がこのパターンでした。

②賃金労働を主軸に置きつつ副業を始める。副業はあくまで副業として欲張らない。

③②の副業を積極的にこなし、本業にできるように頑張る。

④会社を辞めて起業する。

相当な貯蓄をしているか、特殊なスキルを持っていて顧客にも当てがあるような場合は別ですが、ごく普通の人なら②か③をお勧めします。要するにサラリーマンのうちに副業を始めろということです。会社が傾いたら本業にするくらいの本気でやるのが望ましいが、会社が面白く会社から必要とされ、というのであれば会社を辞めて年金が出るまでの繋ぎ期間を埋めようかなくらいの軽い気持ちで始めてもいいのではないでしょうか。

今回の要点は、会社で本業を頑張るうちに副業を始めろ、ということです。次回は副業の選び方について書きましょう。

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