トクトンサゴに遭った話
トクトンサゴとは、交通事故に遭うように、偶然的なあることをきっかけに特定の芸能人や特定の対象にはまることを差す。
ちょうど1ヶ月前くらいに、突然YouTubeのおすすめにそれは出てきた。
曲調がハッピーで踊り出したくなるような曲だった。
K-popをよく聴くわたしが、ナムジャグループ(男性グループ)を避けてきたのには理由がある。ハマってしまいそうで怖かったのだ。
周りにもそれを話していたのだが、この曲めっちゃいいよね、という話から、「バンタンは伝説だから知っておいた方がいい」という友達の言葉をきっかけに、いろいろな曲を聞いたり、vliveというアーティストが動画配信するアプリでBTSを見始めた。
BTSは今や世界的なアーティストだが、vliveで見る彼らはとても無邪気で謙虚だった。わたしと同世代だなあと感じる部分もあって、とても親近感を感じた。なんだか男友達のインスタストーリーを見ているような親近感というか、、笑
なのに彼らのステージは完璧で、世界的アーティストというギャップにまんまとやられてしまった。
そして、彼らの曲は、彼らが作っているというところにも惹かれた。
彼らの悩みや葛藤に、共感できる部分がとても多かった。
わたしが最後にアーティストにハマったのは、EXILEだ。確か中学生の時で、その頃は、ハマるといってもEXILEの出るテレビ番組を録画したり、YouTubeでMVを見たり、CDやアルバムを買ったりするくらいだった。
でもわたしは10年後に別のアーティストにハマって、現代の凄さを感じた。
まず提供されるコンテンツの量が圧倒的に違う。
サブスクリプションで音楽は聴き放題、YouTubeでは惜しげもなくMVが公開されているし(確か10年前はYouTubeでは全編のMVは見られなくてアルバムの特典とかだったと思う)、アーティストが動画配信をすることで、リアルタイムでアーティストと繋がれる。また通常のSNSでアーティストと繋がるだけでなく、アーティストと交流できる専用SNSもある。BTSに関しては、MVの世界観を元にしたゲームまである。(このMVの世界観も見事にわたしをハマらせた)
10年前は、アーティストは完全に「テレビの向こう側の人」だった。でも今は、もしかすると年齢が近い(同じ)ということもあるのかもしれないけれど、アーティストが寝る前にリアルタイムで動画配信なんてされると、まるでテレビ電話しているような錯覚に陥る。
仕事柄、この絶え間ないコンテンツの提供に心底感心してしまった。
飽きさせず、離させず、課金させるところはしっかり課金させる。
純粋な消費者は見事にハマってしまうだろう。笑
わたしもビジネスだとわかっていながらまんまと引きずり込まれているのだから、、、笑
魅力ある人たちを使って、魅力的な映像や音楽で世界観をつくり上げ、完璧な戦略で売り込んでいく。言葉で言うのは簡単でも、すごく難しいと思う。
いつか私も、そんな魅力的なコンテンツをつくり出せる人になりたい。
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