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芸術療法と聞香の効果の共通性

私はアメリカの大学と大学院で芸術療法 Expressive Arts Therapy を学び、帰国後、「芸術療法ファシリテーター」として仕事をしていました。

芸術療法が目指すゴールは、負の感情を手放し、内なる声に耳をすませて、自分を知ることによって、自然なかたちで、幸せな人生に導かれていくことです。

そして、ある時から、芸術療法の仕事から、お香の仕事だけに切り替えました。それは、聞香会に参加されたアメリカ人の女性が、伽羅「羽衣」の香りを聞いて、突然涙を流され、身の上話をお話された時でした。お話によれば、10年以上前に亡くされた息子さんの魂が、香りとともに、すぐそばにきてくれたように感じられ、心の奥に長い間溜めていた負の感情、すなわち深い悲しみが、一瞬で解き放たれたというのです。このことは、まさに芸術療法が目指す境地です。同じゴールであれば、お香の仕事をメインにしようと決めたのでした。

あれから、さらに10年近い時間が過ぎて、現在は、企業研修で、聞香と芸術療法を融合したかたちを再構築しようと、新しい試みを行っております。

お香は、昔「香薬」とよばれていました。本物のお香には治療効果があり、すべての人がもつ自然治癒力を引き出す力があるのです。ただ、ほんの少しでも、ケミカルな合成香料が入ると、その力は消えてしまうように感じます。

そして、お香のなかでも、沈香、伽羅、白檀、乳香は、歴史を振り返っても、重要な役割を果たし、高品質のものを選ぶことが、最も大切です。

英国BBCの報道によれば、ブータンの寺院で今もつくられている発酵・熟成されたお香は、身体・心・魂に高い治療効果があるそうです。日本では、発酵・熟成が、食の世界で長い間ブームになっていますが、お香も同様に、発酵・熟成によって、秘められた力を宿します。そこで、重要になるのが、「祈りの力」です。人が祈る真摯な思いは、必ず、未来に影響を与えるのです。

とくに、古代蓮を発酵・熟成させて、極上の伽羅・沈香・白檀・乳香・琥珀を加えた「熟香®ロータス」と「熟香®マナ」の香気は、魂に強いゆさぶりを与えて、一瞬にして、負の感情を祓い、魂の純度が高くなり、目の輝きが蘇ります。

大人になると、不条理な社会に疑問をもたなくなり、世の中に流されて、「魂の純粋さ」をどんどん失っていきます。そして、子供のように「素直な心」を持ち続けることは、簡単なことではありません。「魂の純粋さ」と「素直な心」こそが、大切な時代になりつつあると感じます。

これからの時代は、魂から湧き上がる情熱とともに生きていかなければ、生き続けていくことが、とても厳しい世の中になるでしょう。

これまでの常識が覆される世の中で、自分の軸をしっかりもって、魂が歓喜するような生き方を目指しましょう。


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