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■9月12日 好きなものがあるということ

7月以来、短歌を詠んでいます。

なかなか思うように詠めなかったり、歌集を読んで「天才!」と思う人に出会って落ち込んだり。文章を書くだけでは出会えなかったであろう感情に右往左往しているのが、自分のことながら妙に興味深いです。

そして、先日は、写真家の幡野広志さんを講師としてお迎えした写真講座「いい写真は誰でも撮れるワークショップ」に参加してきました。

カメラの設定から、撮るときにたいせつなことや現像の仕方まで、フルボリュームな内容を一日でどどんっと教えていただく講座です。実際に撮影に行く時間も含まれており、一日で頭がパンパンになるほど充実した講座でした。

私自身の趣味の遍歴を顧みたとき、以前は舞台鑑賞、読書だけでした。舞台は年間40本ほど、本は年間300冊ほど読む程度。それだけで私の「趣味」は構成されていたのです。もう少し厳密にいうと、「入力」だけで趣味が成り立っていたのです。

でも今は、短歌を詠むこと、写真を撮ること、本を読むこと、コミックを読むこと、いろいろあります。上の言い方に倣えば、「入力」と「出力」どちらの方向にも趣味と呼べるものを持っている状態なのです。

で、ちょっと話は変わりまして。

先日、わりと大きめのメンタルブロウな出来事がありました。あまりの衝撃に呆然として、泣くこともできずに、ただぼんやりとしてしまったんです。今もその傷はぐずぐずしていますし、怖さも薄れてはいないのですが。それでも、ナニゴトもなかったような顔をしてフツーの日常を送れています。

そんな自分に気づいたとき、ふと思ったんです。
好きなものや趣味って、こういうときの為でもあるのかなって。

しんどいことや泣きたいようなことがあったとき。その出来事に真正面から向き合うことも必要ではあります。逃げていたって、何も解決はしない。どれほど時間がかかろうともそれは絶対に必要な時間です。

でもね。同じだけ、目を背ける時間だって大事だよねって思うんです。

なぜかというと。その出来事の後、ワタクシったら本屋さんへ直行し、コミックと本をしこたま買いこみ、スタバへ駈け込んで、読み始めたんです。帰宅してからずっと隙間なく読み続けていました。

その出来事がしんどすぎて、実は眠ることもできなかったのですが、その時間も読んだり、詠んだり、なんとか自分を保って、やり過ごしていたのです。

つまり、とりあえず私はメンタルブロウに関わる人を全ブロして(笑)、ひたすら本とコミックに埋没していた、と。また、ちょうどナイスなタイミング(なんと次の日!)で、上に書いた写真講座が開催されたのも救いだったです。

考えても仕方のないことをぐじぐじと考えないために。自分で傷をこじ開け、塩を塗り込まないために。あるいは、傷の痛みに溺れてしまわないために。メンタルブロウから全力で、好きなものや趣味の場所へ逃げ込む。

それができたから今、こうして記事を書くことができていると思うんです。

もちろん、逃げ込むために「好きなもの」があるわけではありません。「好きだから、好き」それでOKですし、それがいちばんの正解だと思っています。

でも、それをたくさん持っているということは、しんどいとき、目を背けたいものがあるときに逃げ込む場所、救ってくれるものがたくさんあるということなんだなと。今回のできごとで実感したのです。

人に迷惑をかけない限り、好きなものは好きでいいし、全方向に向けて増殖させていけばいい。それはきっと自分の生活をより楽しいものにしてくれるし、しんどいことがあったとき、チリツモ的に大きな救いをもたらしてくれる。うん。そんな学びというか、実感。

だから、これからも好きなもの、少しずつ見つけて増やして、みんなで一緒に毎日の笑顔をよりきゅんきゅんなものにさせていきましょ♪

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今日もここまで読んでくださり
ありがとうございます。
今日がいい日でありますように。
んじゃ、また。

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