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大河ドラマ『光る君へ』関連マガジン

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大河ドラマ『光る君へ』に関連する記事をすべて収めてあります。毎週放映後の感想や参考本、また紫式部に関わる地への旅行記も更新します。
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2024年7月の記事一覧

■今ひとたびの逢ふこともがな―ビギナーズ・クラシックス版『百人一首』

えりたです。 若い頃はその機微がまったく理解できなかったけれど、大人になった今なら何となく実感できる、身近に感じられる。そんなふうに変化したものが幾つかあります。みなさんにも、そう言われて思い浮かぶものは様々あるのではないでしょうか。 それらは、さまざまな経験がなしたものなのか、それとも生きた時間が醸成したものなのか。そのあたりの理由や理屈はよく分かりません。ですが、その変化のおかげで得た緩やかさ、穏やかさは、少なくとも私にとっては、とても温かなものでした。 さて、私の

¥300

■大河ドラマ『光る君へ』第28話を深掘りしたい人のための参考本

えりたです。 今日は大河ドラマ『光る君へ』第28話をより深く堪能できる道標となる本のご紹介です。 ・ ・ ・ 第28話では、中関白家の矛でもあり、盾でもあった定子さまがはかなくなられました。その場をぱっと明るくするあの朗らかな笑顔はもう見ることは叶いません……そんな悲しみに暮れた、中関白家激推しの第28話感想はコチラです。 比翼の鳥、連理の枝。「ソウルメイト」をそう言い直すこともできましょう。あなたがいてくれて、よかった。そう思える瞬間があれば、もしかすると、それだけで

■大河ドラマ『光る君へ』第28話「一帝二后」感想―私の半分はあなたで、そして、あなたの半分は私でできていたのね

いや、もうね。 第27話ラストにあった予告編で、伊周兄ちゃんが号泣していたから何となくの予感はあったんです。 しかも、当日「早君」した方々のつぶやきが不穏過ぎて、もう既にヤバみしか感じることができず……超どきどきしながら本編をリアタイ視聴したら。 わりと早い段階で、「長保二(1000)年」の表示が出てきたので、「うわぁああ」となっていたところに、最後の最期で、定子さまがうつくしいまま儚くなられてしまい……映像ではほとんど泣かない私が、マジで泣きかけたのでした( ノД`)シ

¥200

■大河ドラマ『光る君へ』第27話を深掘りしたい人のための参考本

えりたです。 今回は、久しぶりに大河ドラマ『光る君へ』の参考本のご紹介です。 ・ ・ ・ 第27話「宿縁の命」では、道長どんの長女 彰子さまの入内、定子さまの敦康親王ご出産という、年表的に大きな出来事が描かれました。また、まひろっちも賢子ちゃんを出産し、そこへでっかい爆弾を落とし込む大石静先生プライスレス……な回でもありました。 そんな第27話の感想はコチラです。 ではでは、その参考本のご紹介へレッツゴー♬ ■小町谷照彦『藤原公任 天下無双の歌人』第27話で描かれた

■大河ドラマ『光る君へ』第27話「宿縁の命」感想―たとえば、君がいるだけで心が強くなれること

さて、一週の休みを挟んだ大河ドラマ『光る君へ』第27話です。 私の書く記事のなかで、この大河ドラマの感想がもっとも字数が多く、内容もぎゅぎゅっとしているため、「一回やすみ」が入るとその週はなんとも手持無沙汰になると判明……ずっと書いていると、やはりそれが「習い」になるのだなと実感したのでした。 そんな待望の第27話「宿縁の命」は、のっけからめっちゃ蔵之介さまな『源氏物語』が展開されましたね。なに、その懐の深さ……惚れてまうやろ! と生涯道隆さま推しを自認するワタクシでさえ

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■大河ドラマ『光る君へ』第26話「いけにえの姫」感想―少女たちは自らの足で堂々と荒野を歩む

大河ドラマ『光る君へ』第26話「いけにえの姫」、いかがでしたか。 最後の最後で何かしらの衝撃波をかましてくるのがドラマの常套手段とはいえ、あの構図と予告編が炸裂させたモノは、情緒をものっそい高低差を持つジェットコースターに乗せてくれました。 日頃、主人公にほぼ興味を示さない私でさえも、あのときは と叫びましたとさ💦 大弐三位、誰の子だよ…(/ω\)イヤン しかも、7日は放送休止とか…やきもきやきもき… ・ ・ ・ というわけで、一条天皇への行成どんの説得「円融院の

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【写真館638】ききょうのはな

今日の一枚はコチラです。 先日、名古屋城を歩いていたら「ききょう」の花が咲いていました。 「ききょう」と言えば、大河ドラマ『光る君へ』でファーストサマーウイカさんが演じていらっしゃる「清少納言」さまの真名です。 もちろん、史実から見ればまったく異なる名前ではあるのですが、ウイカさんのすてきな演技に毎週触れていると、彼女の名は「ききょう」以外ありえないと思えてきます。 ちらちらっと調べてみると、ききょうは日当たりの良い草原で育ち、茎がすっくとまっすぐ伸びるのだとか。この

■大河ドラマ『光る君へ』を巡る旅⑨―紫式部さんに会いに行ってきました

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』も第26話までやってきました。何だかもぅ…毎回感情をぶんぶこ振り回されて、うぉうぉ言っていますが(擬音過多) 今回は、まだちょっと気が早いかもと思いつつ、ここまでの旅で出会った「紫式部さん―紫式部像」をご紹介します。 ■石山寺【源氏の間】今から1000年前、『源氏物語』という長編物語を著した紫式部。彼女は、石山寺を参詣した折に、びわ湖に映る月を見て、物語の着想を得たと言われています。 その逸話をもとに、石山寺の本堂には【源氏の間】が設