08_酔いと公衆トイレと宇宙

 2021年12月の仕事納めの日のことになります。
 去年からありがたいことに職業柄テレワークが殆どになりました。
とはいえ、年末だけは例外的に会社に出勤していました。全社向けのプレゼンとかその準備でせかせかしてストレスが溜まっていたのか、下腹が重くなっているのを感じつつも大きい方を三日くらいしていませんでした。(普段は一日一回は必ず催すくらいのペース)年末の諸々が終わった後出社してた三、四人くらいでスーパーで食料とお酒を買ってお疲れ様でした会をした帰りでした。

 片付けとかでバタバタして終電に乗るまでは特に催すとかはなく、電車に乗って自宅の一駅前くらいまで爆睡してしまい、起きて慌てて降りたあたりから少しだけ便意が来て、そういえば三日も出してないことを思い出しだけど、まあこの程度だったら我慢できるかかと思い家のトイレまで我慢しようとして、そのまま帰路に。今考えたらそれが間違いだったのだけれど。家まで歩いて5分くらい経つと便意は徐々に高まってて、うんちがお尻の穴をこじ開けようとしてる感じがして、お尻に力を入れてなんとか耐えてくれーとお腹をさすりながら少しふらついてきた。完全に酔っ払いだった。そしてまた歩き出すと今度は雷のような腹痛が急に来て鳥肌が立った。
 やばい、腸が怒ってるかのように空腹時の音を倍にしたようなぎゅるぎゅる音も出て完全に漏らすって確信になりつつありました。胃腸にアルコールが入ってくると消化が鈍くなって、回復してきた途端未消化物が土砂崩れみたいに下ってくるんですけど、その先には三日分のうんちが溜まっているわけで。。。そんなことを考えながら歩いていると急にスピードを出した自転車のライトで照らされベルを鳴らされ、ああ、ごめんなさいとそのまま避けた拍子に脚とお尻に力が入ったのかけっこう大きめのおならが出てしまった。ああ終わったと思ったと割には特に変な感触もなく大丈夫か?と思ったのもつかの間、腸からガスが抜けてしまったことでお尻から実が顔を覗かせている状態になってしまい、今度またお腹に波が来たらおしまいなので自宅まで我慢する作戦はあきらめて、最寄りの公衆トイレまで歩いて済ませようという事にしました。
 もう夜遅いから寝てる可能性が高いもののお義母さんが家に来てる状態でうんちを漏らして帰ってきたのがバレたりするなんて嫌すぎました笑。なだめるようにお腹を擦りながら、しばらく歩いていくと小さな公園の街灯と公衆トイレの光が見えてきます。

お便所①
お便所②
お便所③

 公衆トイレはひとつ屋根の下に、和式個室と小便器が並んでいるのですが、個室の扉は少し背伸びをすれば中が丸見えで(警察とかの巡回で防犯上しかたなくないらしい)鍵を閉めないときは空いているので外から見えているので”使用中”ということが通りかかれば分かってしまいます。幸い?夜遅くで近くやベンチに人がいないのでそそくさ個室に入ります。公衆トイレ特有の水カビ臭が鼻に入ってきたとたん身体がトイレに居ることを認識したのかお尻の緊張感が勝手にほぐれてぐぐっと強烈な便意がこみ上げてきます。(子供の頃にそれで脱ぐ前に漏らしたことがある)大物が出るに違いないと思いiPhoneを動画撮影にして便器の後ろの壁(床)にもたれさせます。パツパツにお腹を締め付けるスカートをたくし上げて、下半身をもじもじとしながらストッキングを片足ずつ脱ぎ手さげにしまい、パンツをずり下げればやっとお尻が開放されます。
 そのまま便器に跨ったとたん、おしっこが勢い良く出てきます。(大に気を取られていたましたが小も溜まっていたようで)おしっこが出ていくと同時に寒さで鳥肌が立ってお尻が震えてきました。
 シーンとした寒い夜酔いのおかげもあり、にその時世界は広い宇宙にぽつんと月面のような場所で巨大な和式便器に跨ってうんちをきばっている巨人になったような錯覚でした。「ふんっ!」と腸全体を締め付けるようにお腹にぐっと力をいれます。身体のうんちをしたい本能と、出すぞ!という気持ちが合わさった瞬間です笑。
 空気を抜かれては蠕動してパンパンに詰まった腸にぐっと圧力が加わり、ハイヒールでつま先立ちのお尻の筋肉がギュッと引き締まると、人がいないこといいことに「お、おおお、出る出る出る!」というつぶやきのような実況から雄叫びのようないきみが始まり、開いた門から水分を失った硬い部分がお尻をこじ開けて出てきます。頑固なこの部分を出し切ると、程よい柔らかさのバナナ部分、一番出してて気持ちいい部分へと変わると、ニチニチという音と、どさどさと積もっていく音が聞こえてきます。中身の詰まった太いうんちがするする出てくるのが音でわかるほどの大物は、本当にひさしぶりでした。「う!!ふん!!」毎日、多ければ1日に2回出るはずが3日溜まったうんちは、踏ん張っても踏ん張っても出続けます。こんなにうんちって気持ちよかったんだったって涙が出てきました笑。また、便器に盛り付けられたうんちの匂いが踏ん張り直すたびに鼻を刺激してきます。ひさしぶりに出社したのをいいことに、ここ数日焼肉、寿司、ラーメン...etc。美味しいものばかり食べていた挙げ句に3日もお腹で寝かせたので太くて長いのはともかく酔いも冷めてしまいそうな勢いの匂いで。。。おそるおそる股下を覗き込むと便器には、U字になったうんちの先が水を飲む蛇のごとく排水溝に近くまできて、iPhoneのライトの逆光になった股の後ろ側からはまだ出続けています。在宅勤務続きでだらしなくなった足腰で尻もちを付かないように左手を壁に、右手を入り口の扉に張り手のようにして支えながら、何度もいきみ直すたびに自然と声が出てしまいます。
 うんちが出ることを"実が出る"なんて言いますが、まさにたわわに実りすぎてしまった実は直腸を超えてS状結腸を超えて大腸まで繋がってたのかもしれません、おしりがめくれあがりそうな感触とおなかをずりずり擦られる気持ちよさ(S状結腸越しに子宮が刺激される)で頭が真っ白になってくると全身ががくがくと震えだしてお股の茂みから水鉄砲のようにビュッと3回ほどおしっこが出てきます。うんちをしながらオーガズムを迎えていたようです。(録画を見たらおもしろいくらいお尻の筋肉が動いていました)
 ジュポッと言う鈍い音とともに長いうんちが切れ落ちると今度は、メリメリという静かな音だったのがギャグ漫画さながらブリブリブリッという音に変わってブブ!ブーッと屁混じりの柔らかめのやつが出てきてます。歴史に残りそうな一本糞(笑)を出し切って終わりたいところですが、、、一度しゃがみなおしてカエル座りのような姿勢でお腹をさすりながら、腸の固くなっている部分を揉みほぐして残りを絞り出していきます。土石流のようにでてくる未消化混じりのうんちは、発酵したような動物的な匂いではなく、腐臭のような刺激臭がしてきます。「出たぁぁ...」ついに全てを出し切った感触が来て、やっと立ち上がってお尻を拭き始めます。iPhoneを持ち上げて便器の中まで記録していきます。(見直すと「出ました」なんて独り言が入ってる笑)
 和式便器に佇むうんちはアルファベットのUのようになっており、更にその上に柔らかめの軟便が便器の溝を超えるようにどっさり盛り付けられています。途中で何度も色が変わっていることから本来別々に出てくる予定だったうんちがお腹の中でくっついて一本になったのでしょうか。太さ、長さ、匂い。。。こんなものがお腹にたまってたなんて。たくさんの動物や植物が料理になって私が食べて・・・流すのがもったいなさすぎて何枚も写真を撮ってやっと流す決心がついて、4回か5回流してやっと全部を流し切りました。
 自分で言うのもおかしいですが人間のレベルを超えてる量だったので詰まらなくてホッとしたのを覚えています。一番の不覚だったのが、脱いだ衣類を着てやっと個室から出ると、誰もいなかったはずのトイレ脇のベンチに女の人が座ってスマホを弄っていました。目が合う前に逃げるようにその場を去ったのですがいつからいたのでしょうか。おならも実況もすべて聞かれていたとなると。。もしトイレ待ちだったら匂いやばかったと思います。
 帰路についた頃には23時を回っていました。家に帰っている途中、胃の下の部分が「ゴボゴボゴボ、ギュウウウウ」と泡立つような音がすると同時におならが出ました。腸が一番活発なときは排便直後と聞いたことがあったのですが、まさに今からっぽになった下腹部に向かって胃で消化されたご飯が小腸へ。小腸で栄養を吸い取れた残りが大腸へ運び込まれていく感じ。あれだけ出したのにもう新しいうんちがお腹の中で作り始められていたのです。

以上。


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