04_いろいろな、欲

 高校受験の前後のストレスで(体重40前後だったのが50中盤にぶくぶくと太り、まずいと思って高校から運動部に入ることにしたえりさですが、顔見知りがいるということでバレー部に決めたのがいろいろの始まりでした。 入部してからの半年すぎくらいまでは体力づくりと筋トレがほとんどでしたが、それがなかなかに特殊?で当時体を大きくするためにとりあえず食べました、胃下垂気味な体質もあり一般人の1.5倍~2倍くらい。例えば一日三食だとしたら毎食ご飯三杯、最低2杯とか、さらに付随しておかわりも。あとから聞けばこの部の伝統というか"通過儀礼"らしく先輩はほとんどが大食いで、練習試合のあとは必ず食べ放題系のごはん屋さんでみんなで食べたりしました。そして、腹筋やアヒル歩きとか、腰とお尻と足の集中的なトレーニング。そんなに食べて下半身を激しく動かす結果、ものすごい快便とおならのダブルパンチでした。胃にもなにかまとまって入るととすぐ催す体質になったので、食後はすぐにうんちが出るばかりか、結構な確率で食べてる最中にも我慢できなくなり、トイレに行ってくるみたいな感じでした。回数もさることながら、量もすごくて、綺麗なバナナうんちが多いときは二本くらい。 また、高校に入ってしばらくすると処女を失い、猿のように性行為をしていました。これが関係あるかどうかは妄想の域を出ないのですが激変した食生活も相まってホルモンバランスが変わったのか、控えめだったVラインの毛が濃くなったかと思うと、お尻まで産毛がびっしりに(当時に彼に言われ、自分で鏡で見たらびっくり。)食欲と性欲を満たしてはすぐにお腹がなって排泄していました。

 排便という行為の生理的な気持ちは本来無意識ですが、身体の変化で何倍にもなった結果、美味しい食事をたくさんする⇔気持ち良い排便ができるという因果ができあがって、身体を鍛えるために始めた食事や筋トレが、うんちを出すための行為になっていくという不思議な現象が起き始めました。 そしてそんな快便体質?はえりさだけじゃなかったかもしれないのです。恒例のご飯会で長めのおトイレに行くのはえりさだけではなく、30人近い部員数の少なくとも1/3、多くて2/3でタイミングはずれるものの大きい方をしていた?ということと、半年も過ごすとフランクに下ネタを話すようになることに加えてボロい体育館のトイレが合わさり、用を足しながらの会話に飽き足らず、丸聞こえになるおならを豪快にすると、開き直ったかのように「フンッ(ブッ!)あーめっちゃすっきり」とか「ごめんめっちゃでかい屁でた」とか「実も出そう」「今うんちしてるけん話しかけんで笑」など頻繁ではないもののよく聞きました。また、隣の個室の音を耳をそばだてて聴いてわかるのですが、早朝やお昼休み後の12時半~14時の腸が活発になる時間に個室に入ってしゃがんですぐペーパーを巻く子が少なく(おしっこだけの場合、お尻を出してしゃがみこんだらすぐに拭く準備をする事が多い)、高確率でおしっこが終わっても拭く気配がないかと思えば苦しげないきみ声や踏ん張る声がかすかに聞こえて、なんとも言えないミチミチ音が聴こえて来るのです。その音からして繊維の詰まった立派なうんちで、ひり出すためには相応の踏ん張りが必要で声も大きくなるわけです。うんちの音が聞こえてくるので、セットでおならなんてしようものなら前述のとおり丸聞こえで、豪快にこくか、おしとやかにすこしずつ放出するかは人それぞれです。あえて文章化すると①おしっこ→おなら→うんちの順の場合「じょぼじょぼじょぼ...ちょろちょろ...(無音)..ブ!!..モリモリモリ..」となり、おしっこの飛沫が止まって静かになったと思いきや、これからうんちを出します!とでも宣言するかのようなおならが印象的。②おしっこ→うんち→おならの順の場合「じょぼじょぼじょぼ...ちょろちょろ...モリモリモリ....ブウウウウ!!..」となり、うんちで栓をされ腸に溜まっていたガスがコルクを抜いたように出ていきます。③おしっこ→うんちとおなら混合物の場合「じょぼじょぼじょぼ...ちょろちょろ...プシュッモリモリ...プス..モリ....ブウウ!!..モリモリモリ」となり、うんちの隙間にガスが織り込まて両方同時にだして行く感じ。またうんちがやわい状態で混合型だと、カバの排便のごとく下品な音が響き渡ります。音だけではなく匂いも下の隙間から漂ってきて③≧②、①の順に悪臭だった記憶があります。下痢状のうんちって未消化部分が多いですごく臭いのと、うんちが腹にいる時間長ければ長いほどガスが出て圧縮されていくので。生理とかでどうしても便秘ぎみになってくるとすぐお腹が張ってしまうのもしばしば。苦しそうにしてるとすぐさまマネージャーに見つかって「お腹張ってますね、うんち出てないでしょ」と言われてのの字マッサージをされたりしました。体調管理にお通じが入ってたんです。

 そして極めつけは「副部長のの置き土産」事件でした。私が勝手にそう呼んでるだけなのですが笑。ある朝早めに学校についたえりさは、朝練が始まる前に用を足しておこうとトイレの個室に入ると、まもなく急ぎ足で隣の個室にも人が入ってきました。鍵の鈴の音が聞こえたのと女の子にしては低い声だったので、鍵持ち当番のバレー部の副部長、ここでは声が低いので(伊藤)さいり先輩って呼びますだったとおもいます。こっそり隣の個室に入って音で様子を伺っていました。

 はぁはぁという粗い鼻息と急ぎ気味の足音が止まってすぐにシュウウーッ!という音が聞こえてきます。よっぽど我慢してたのでしょうか、(さいり先輩はえりさと同じく学校が近いので家から我慢してたのかも?)すごい勢いです。おしっこがおわって安堵のため息が溢れると、「フンッ!!」という声が聞こえるとともにブッとおならが。最初は聞き間違いかなと思ったのですが小声で「やだあ」なんて聞こえるのでおなら確定です、隣の個室ではいつも見慣れているさいり先輩の鍛え上げられたお尻と太ももや足が、ぷりんと丸出しになってうんちを出そうとしているんだと思ったとき鳥肌が立ったのを覚えています。かすかに聞こえるうんうんといううめき声も徐々に色っぽくなっていき、鼻をつく匂いが下の隙間からきた頃、うんちの一番気持ちいい部分がお尻をすり抜けているのがわかります、しばらくして出し切ったのかトイレットペーパーを巻き上げる音。ここまでは良かったのですが、お尻を吹き終わりうんちを流すだろうタイミングでレバーを捻ってはじょぼっ、また捻ってはじょぼっと情けない音が響くと、え、嘘どうしようみたいな声が聞こえたと思えば、そそくさとと出ていきました。トイレが詰まって流れないのに見切りを付けて、流さずに逃げていったのです。トイレが詰まったことを用務員に知らせるのと、うんちを他人に見られるのを天秤にかけたら逃げたくなる気持ちも分かります。結局は即えりさに見つかってしまったわけですが笑

 足音が消えたのを確認して恐る恐るさいり先輩が今さっきまで糞闘していたとなりの個室お邪魔しますると、窓からさす朝日に照らされた真っ白い和式便器には、かすかにきいろみがかった水たまりと太い筆で一筆書きした一のような見事な一本糞が端から端まで鎮座していました。(便器の長さ的に60センチくらいで、今考えると、水の出口にとぐろを巻くと水が溢れたりするので最初から前の方にしゃがんだのかも。)リレーのバトンのような太さもありながら、表面はツルッとしたながーいバナナ型。立ち込める湯気と鼻の曲がりそうな匂いが、出したてほやほや、つまりさっきまでさいり先輩のおなかの中で保温熟成されてたことをアピールしてきます。下痢の腐った乳製品のような鼻をつまみたくなるような匂いとは違い、お米の発酵したようなクセになる動物臭は、炭水化物をしっかり取った上で好き嫌いせずにバランス良く食べた成果としての良いうんちの証。朝一番絞りのおしっこの上に豪快に乗っかったそれはまさに芸術品でした。さいり先輩のご飯を食べてる姿と部活で運動してる姿、大きい身体、お尻。その奥では胃腸がぐにぐにとこんなにも立派なうんちが出来上がっていたのです。休み知らずのおなかの中で、胃でどろどろに溶かされたペーストが小腸で栄養のエキスを吸い取られ、大腸に差し掛かかった頃には天然のポンプさながら一度汲み上がれて水分が吸収されていき、下ってS字結腸に差し掛かる頃には立派なうんちとなって積層していきます。まるで幼虫が蛹になるように、おいしかったごはんがおならと臭いうんちに変わっていきます。まもなく腹痛が始まって便意が走ると、和式便器(当時はほとんどが)で気張った途端、鍛えられた腹筋が腸を圧迫して開かれた肛門に向かってうんちが押し出されます。踏ん張ることでぜい肉から筋肉に変わったお尻と太ももが、肛門を思いっきり開いた状態をどっしりと支えて、長く太いうんちでも途切れずにモリモリモリっと出てきます。

 そんなことを考えてるうちに時間はどんどん過ぎてしまうので、このうんちをどうにかして流さなければと思ったえりさは、掃除用のロッカーからちりとりを取り出し、うんちを真っ二つに切ってすくうと、濡れたトイレットペーパーごと隣の便器の移します。流す前にさらに観察すると、うんちの断面からは野菜かきのこの繊維がでてきて、表面にはごまやねぎのような深緑色の具が詰まっています。好奇心にまけて今度は半分のうんちを縦に割ってみると、中身はどろどろに溶けた粘土状になっていました。繊維の他には跡形もなく消化されたようです。うんちを割ったとたんにわずかな湯気が出ると同時にうんちの香りが今度はこっちの個室も埋め尽くそうとする勢いで立ち上ってきます。

 さいり先輩のうんちを見たり嗅いでるうちに、全身が先輩のおなかの中に包まれて揉まれてる感触になりながらも、何事も無かったように過ごした1日は、多分ずっと忘れないと思います。

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