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マタニティ日記(20w) 中期精密超音波検査を受診

みはいるの妊娠記録です。
予定日は10/7。1年の不妊治療の末、体外受精で今お腹の中にいる子とご縁がありました。
フルタイムのリモート勤務でしたが、14週に発覚した絨毛膜下血腫(現在4cm)により休職中です。

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20w0d 妊婦生活も折り返し

妊婦でいる期間は、平均して約40週。今週で20週目になるので、ちょうど折り返しのタイミングということになる。
ただ最初の4週間は次回生理開始までの待ち状態で妊娠を意識することもないため、妊婦としての自覚を持ってからの折り返しとなるともう少し先になるのかもしれない。
ここまでの妊婦生活を振り返ると、「想像より何十倍も大変だった」という言葉に尽きる。ざっと以下のような状況だったが、こうやってみると普段通り外を歩けるほどに健康だった期間は数週間程度しかなかった。

<妊婦期間前半の振り返り>
4-5w:妊娠発覚。不安な日々を送るも健康な状態。
6-7w:食欲が減退し、つわりの開始を感じる。
8-12w:普段の3割ほどしか食べられず、嘔吐が続く。合間で母子手帳の受け渡しや、不妊治療外来から産院へ転院。
13w:つわり終了。外食ができるまで回復。
14-20w:絨毛膜下血腫のため自宅安静。

私はこれまで重篤な病を患ったこともなかったため、長期間不調に悩まされることは初めての経験だ。
言語化しやすい「食べられない」「気持ちが悪い」「頭痛がする」という不調だけならまだよかったと思う。
ただ「自分の身体にもう一つ命を抱えている」という事実から、自分の行動や症状、食べているものが胎児に影響しないかという得体の知れない不安が常に付き纏っていた。それがこの不調に、更に拍車をかけていたようにも感じる。
何か胎児に障害が残ることがあれば、仮に生まれたとしても今後何十年にも渡って親として支えていかなくてはいけなくなる。もし妊娠継続が難しい場合は、私の場合は再度不妊治療からやり直すことになるだろう。
しかし有効な対処方法は確立されておらず、できることは無理せず、ただ祈るばかり。そして産むと決めたのは、他でもない自分自身。
今後発生するいかなる事象対しても自分で責任を取る必要がある。
子を産むことで発生する責任の重さを、痛感した期間となった。

20w1d 町や職場で見かける妊婦さん

今住んでいる地域が子育て世帯から人気があることも手伝い、少し外に出るとお腹の大きな妊婦さんをよく見かける。
スニーカーに綺麗なお洋服で元気に歩いていて、15分歩いただけで腹痛で腰が曲がり、20分歩くと貧血で座り込んでしまう私とは大違い。
こんなに違うものなのかと思うと同時に、あの妊婦さんたちも同じように不調をたくさん抱えながら、それでも元気に振る舞っているのかしらとも思う。

これまで会社でも妊娠中の方と接する機会があり、チームにそのようなメンバーがいたこともあった。ただ、私のように長期で不在になったりするパターンに巡り合ったことはなかった。
それもあって、妊婦はもっと健康で、臨月間近でさえなければ体型の変化はあれど、デスクワークならこなすことができるだろうと思っていた。
今思うと、諸先輩方は相当無理をして頑張っておられたのだろう。
そう考えると、これまでの自分の対応は正しかったのだろうか、自分が体験していなかったとはいえ、もっと妊婦の方の状況に対して想像力を働かせられなかったのだろうかと今更になって悔やむ。

同じ女性である私がそうだったのだから、男性、特にご家族が妊娠された経験のない方が妊婦の状況を察知するのはかなり難しいだろう。
妊婦に対する事業者向けガイドラインは出ているが、想定されているのは健康な妊婦向けのように思う。それ以上の配慮を会社に望むのであれば、当事者である妊婦は積極的に声を上げていかなくてはならないだろう。状況は人によって様々だからこそ、「察してくれ」だけではどうしても解決しない問題であるように感じる。
自分が経験したことのない状況に対して、配慮することは難しい。想像力をフルに働かせなくてはいけないし、その結果が相手の状況と合致しているとも限らない。
難しいからこそ、この問題を諦めるのではなく当事者として、これから支えていくものとして考え続けていかなくてはならない問題だと考える。

私は今回の経験で当事者となったことで、妊婦の方への配慮の方法がわかるようになった。
経験できないことは世の中にもちろんたくさんあるけれど、経験したからこそこれまでよりも想像力を働かせることができるようになるし、きっとこれまでよりずっと人に対して優しくなれる。
これからも歳と経験を重ねて、ちょっとずつでも優しい人間になれれば最高だと思う。

20w2d 中期精密超音波検査を受診+血腫の経過

通っている産院では、妊娠中期(18w-20w)に精密超音波検査が必須となっている。
この時期に設定されているのは胎児の成長度合いと、あと22w以降は中絶ができない期間となることから、胎児の状況を見た上で妊娠継続の最終意思確認ができることも理由なのかなと思う。

検査は30分ほどかけてかなり念入りに頂くことができた。
頭の大きさ、腕の長さ、脚の長さ、心臓や横隔膜や背骨…
日本人に比較的多い(500人に1人)とされる先天性の口唇烈口蓋裂とかをちょっと気にしていたのだけど、その辺りも検査項目にあって安心。
先生が「6本目の指がある赤ちゃんが時々いて…今まで2例ほどみたことがあります」と仰っていて、意外と確率として高いんだなと驚いた。エコーでは可愛く揃った足の指を見ることができて、5ヶ月でこんなに細かいところまでもう育っているんだなと感動した。
生まれた後のことはわからないけれど、今のところは異常なしとのことで一安心。旦那も休みをとって来てくれたが、一緒に我が子の成長を喜ぶことができてよかったなと思う。

性別は大体18週以降に知ることができるみたいだけど…女の子でした!
どちらであっても嬉しいなぁとは思っていたけれど、実際にわかるとぐんと現実味が増して、我が子への愛しさがまた一段と強くなった。
昨日から夫婦の間で名前の話題も出始めている。
なんとなく旦那と名付けのセンスが似ているのが嬉しい。

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