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アナログなのは悪いことばかりじゃなかった

韓国に行った回数を数えるために、昔のパスポートを引っ張り出した。昔の、というのはつまり結婚前の、ということだ。

結婚してすぐに新姓で作りかえた。今は旧姓と併記ができるようになっているとかなっていないとか。でも海外では名前を確かめるのに時間がかかるから不便だとのデメリットも見た。申請自体はそんなに大変ではなかった記憶があるが、名前が変わるととにかく色んなことが非常にめんどくさい。

旧パスポートを開くと、そこにいるのは20歳の頃の私だ。今よりもかなり髪が長く、明るい。顔は全然変わっていないが、若い。免許証の写真はうまく撮れた試しがないのにこの写真だけは盛れた。思い出としてずっと残るかもしれないから、よくやったハタチの私。

初めて海外を旅したのはカンボジア。ビザが必要だったのでスタンプとともにビザが貼られている。旅行会社の人や大人に頼り切っていたので、苦労した覚えがない。でもそのときのことは強烈な体験として記憶に残っている。

一人で行ったラオスもベトナムも、友人と行ったマレーシアも、冬のロンドン、真夏のクリスマスを体験できたオーストラリアも。パスポートを眺めているとぶわっと思い出が蘇ってくる。

今は出国や入国の審査は無人の機械を通るだけで終わってしまう。待つ時間も短縮されて、とても良い。でも一方であの物理的なスタンプって大事だったなと思う。(押してもらおうと思えば押してもらえるけどいつも忘れてしまう)

最近旅の話が多いのは旅欲が高まっているから。近々また、旅行記が書けそうなのでワクワクしている。