見出し画像

描きたい絵と、描ける絵は違うって話。

もうすぐ連休が終わってしまうぅぅ!!
娘はディズニーへ行ってしまいましたぁ。いいなぁ女子高生…笑

ストックイラストたくさんアップするぞ!と息巻いたのが1週間前。
結局、イラストACには5個程度しかアップできませんでした。
そのかわりといってはなんですが、PIXTAの方に手を出してしまいました。イラスト数枚と、昔撮った一眼レフの風景写真27枚…。
投稿枚数に上限があるのを知らなくて、上限いっぱい投稿(現在写真は審査待ち)してしまったので、しばらく投稿できません。写真にはまった時期があって、一眼レフで子供の写真や風景を撮ってたのを引っ張り出して、これも出しちゃえあれも出しちゃえ!と、GW当初の予定とは全く異なることを始めてました。
そしてGWが終わるっていう…汗

イラストACとPIXTAの住み分け


ACの方は、元々は過去に作った(いらない)イラストを勿体無いから出してみる程度の気持ちで始めました。

デザイン関係の仕事をしていると、得意先の先方に見せる前に、自分の中でボツになるデザインが結構出るんですよ。
昔はクラウド保存なんてものはなかったので、大量のCD-Rにストックしていたイラストたちがたくさん。でも、ほとんどまだACにあげられていないです。
やっぱり、10年以上も前のイラストなので、今見ると古臭い。ちょっとでも手直ししないとダウンロードされる気がしないのです…。で、放置気味。

手直しをちょいちょいしているうちに、少し売れ始めるイラストが出てくると、それに便乗したデザインを起こしたくなるってもんで、結局新しいイラストなんか作っちゃったりして、結局イラストが溜まっていくというループが出来つつあります。

PIXTAに投稿してみようかなと思った理由は、他のイラストレーター方が言ってる通り、ACの著作権譲渡という所が私の中でもひっかかるイラストがでてきたからです。

アパレルのファッションデザイナーだった頃

私は元々、アパレルのファッションデザイナーでした。(今はDTPデザイン)
某服飾専門学校のファッションデザイン科出身で、デザインの基礎は科目の中にありましたが、主な授業は服飾に関する事でした。
小さい頃から洋服や着飾る事、絵を描くことが好きで、幼稚園から卒業アルバムに書いていた『夢はデザイナー』。
親はそんなので飯が食えるかと反対していましたが、勝手に願書出して、勝手に進路を決めたことは間違ってなかったと思っています。
時代は氷河期でしたが滑り込みでアパレルの会社に入社、辞めたいと思う事は多々ありましたが、なんだかんだで結婚出産を機に辞めるまで5年勤めました。

入社して。どのような服のデザインをしていたかというと、『かわいい』が主体の子供服でした。所属部署は勝手に決められてしまい、当時、かわいい子供向けのデザインは、興味もなく、好きな系統でもなく、不得意分野だったので正直、かなり不本意でした。
でも配属先はこちらでは決められなかったので、とりあえず1年、とりあえず1年、とがんばって勤務していたと思います。

adobe IllustratorとPhotoshopとの出会い

子供服の部署なので、デザインはほぼ決まっていました。流行物の服は別の人がやっていて、仕事の大半は、一番売れる子供服のTシャツかトレーナーのプリントのイラストでした。

年齢がバレちゃいますが、当時はまだIllustratorもPhotoshopもなくてアナログの時代。文字の入ったフォント集(すごい分厚い本)から選んだフォントをコピーして、切って貼って、イラストは手描き。子供服は90サイズ~140サイズまであるので、出来上がったイラストをサイズごとにコピーして原案を作成。その色をPANTONEから色を頭で考えて色番号を工場に指示する。
1点にものすごく時間がかかるので、今の時代ほどの数は当時は物理的にも難しかったと思います。

時代の流れで、どの得意先も大量生産ではないオリジナルの自社ブランドを要求するようになります。同じ色、同じサイズのTシャツでも、プリントデザインでお客さんごとに差を付けなくてはならず、イラストの数を要求されるようになりました。当時のデザイナーは、各シーズンの展示会(年4回)ごとに30点ほどだったのが、色やイラストのバリエーションを求められ、デザイナーによっては3倍程の数になっていきました。

みんな毎日ほぼ終電、休日出勤あたりまえ、徹夜、そんなことが普通という感じで仕事していました。

入社して2年が過ぎた頃、営業マップにしろ、指示書にしろ、アナログではついていけなくなり、会社に少しずつPCが導入され始めて、adobeが普及、各部署のデザイナーの希望者は秋葉原へ行って研修を数回受けに行き、アナログからデジタルに移行し始めました。
当時、すでに長く勤続しているデザイナーや、時間がない事を理由に研修に行かなかったデザイナーは、PC操作になかなか馴染めず、今現在でもアナログを貫いているデザイナーさんも多々います。(否定は全くしていません。手書きでデジタルと同じ量こなしている人もいます!それはそれで職人技ですごいです)

私は、当時は入社して2年目だったという事もあり、研修に行く時間はまだありました。また、出来るようになればなるほど、IllustratorやPhotoshopの奥深さに魅了されたタイプで、仕事の流れがわかってきた2年目なのと、IllustratorやPhotoshopの作業が楽しくて仕方がなかったので、会社で無料で研修を受けられて、仕事に慣れながらも時代の変化に乗っていけたのは運が良かったんだなって思ってます。

後々、服飾ではなくてIllustratorを主に使った仕事(その時はWEBデザインに目をつけていました)に転職をしたくなり、転職活動に力を入れはじめている時に結婚。そして出産をしました。
妊娠中の仕事ができない時期に、本格的にWEBとグラフィック、DTPについて、勉強をしました。
当時はIllustratorもPhotoshopもパッケージ版だったので、単体で10万ちょっとしましたが、それまで貯めたお金30万ちょいで新しいPCとIllustrator、Photoshopを購入。

ちょうどその頃に挿絵の内職(という名のボランティア)をしたり、育児のイラストを描いて育児ブログをやったりしてました。

↓ 妊婦の時に行っていたヨガの先生から頼まれた挿絵

↓ 育児ブログで描いていたイラスト

その頃のイラストももったいなくて、イラストACにあげてます。
数が多過ぎて全然アップできてないです笑

IllustratorとPhotoshopに関しては、本当の初期ユーザーです。
たまに昔のイラストを開くと、Illustrator9とかなので、色々の仕様が古臭くてびっくりします。
あの頃は最新でカッコよかったのになぁ…ヴィーナス…笑

私が『描ける絵』

私が仕事をする事によって、数をこなして取得した絵は、『何も考えなくても描ける絵』になりました。
元々、好きではなかったかわいい子供向けの絵。好きじゃなかったからこそ『仕事』として割り切れたんだと思います。得意な絵で売れなかったりしたら落ち込んでいたかも。毎シーズンたくさん商品を生み出していくうちに、売れるパターンと売れないパターンが読めてくるようになりました。

そして売れなくても見せ要員として(店で客の目を引く斬新な色合いやデザイン物)が必要ということもわかりました。
(例*遠くから店を見た時に映える差し色の服をマネキンに着せると人が寄ってくるが、最終的に購入される、もしくは売れ筋になるのは白黒やグレーの普通の服ですよ、って事)

自分が可愛いと思うイラスト(斬新過ぎて)は売れない。
客が使ってるのを想像できるイラスト(至って普通の)が売れる。

そして、数をこなしているうちに、見本や参考資料を見なくても、頭に描いたものをスラスラとIllustratorで描けるようになってました。

今でこそ、Tシャツのプリント方法も多種多様で、いろんな色が使えます。でも、昔は色数が決まっているラバープリントが主流。あと、時代もあるけど発砲プリント絶世期だったなぁ!
デザインする時に、使える色数がコストの都合上3色までって決まっていて、いかにコストを上げず、不良品の出にくいイラストにするかを考えていたので、私はアピアランスが多用されていないシンプルな単色のイラストの方が得意です。
それが私の積み重ねてきた実績とも言えますが、私の『描ける絵』です。

単色使いのイラストは没になったストックがたくさんあります。
この音符の木のイラストは没の中のひとつでしたが、気に入っていたのでイラストACで使いました。単色なので売れないかもと思ってましたが、ちょいちょいダウンロードしてもらえています。復活してくれてうれしい!!

私にとっての『描きたい絵』

学生時代からカッコいい服が好きで、カッコいいスタイル画が描きたかった。学生時代も、カッコいいスタイル画を描く人が羨ましくて、一生懸命真似して描いてました。

今回PIXTAに実験的にアップした3枚のイラスト。
これは私がインスタで趣味で描いてアップしていたイラストです。

イラストACでアップしている、昔仕事で描いていたイラストにくらべて、作成時間がものすごくかかってます。一生懸命描いたわりに、自分の中でもしっくりこないというか、終わりがないというか、描きたいイメージが頭にある分、そこに到達してくれない。満足いく出来になかなかならない。

そう。

『描きたい絵』は『描ける絵』とは違うんだなってこと。
『好きな絵』と『得意な絵』が違うってのと同じ意味にもなるかもしれない。

でも、好きな絵も平行で描いていきたいんだよなぁ。。

一生懸命に描いたファッションイラストは、売れるかどうかも怪しいんですが(どこで使うのかとか、用途が全く想像できないので)著作権の譲渡は嫌でした。

それでストックイラストについて情報取集していたらイラストAC以外にも販売の方法があるってことを知った、みたいな。
先に調べてからストックイラストを始めろよって話しなんですけどね。

話がごちゃごちゃしていて収集ついてないんですけど、ここで終わりにしようと思います。
まぁ、結論を言えば、今年のGW中にイラストACに100個は無理だったよ、っていう話のいいわけになっちゃったかな 笑

最後までお読みいただきありがとうございました。



この記事が参加している募集

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?