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コミケ、売れた……が!?

思えば、コミケが再開された2021年冬コミから思う所あり、noteを始めて早一年経ちました。今回も淡々と私が感じたコミケについての感想をお送りします。起こってることは事実です。どう思うかは、あなた次第。

売れた、良かった。

訳あって表立って活動を告知できないジャンルで描いてます。一冊も売れなかった時と活動方法に一切変化はありません。ゲリラ的でステルス発行のサークルです。この嬉しい結果は、単純に参加者の人数が増えたからだと思います。再三言ってますが、コミケは圧倒的数の暴力ですので、マイナーが手にとってもらえる道はやはりSNS告知ではなく『現地参加者数』であると実感しました。

しかしこのままではヤバイよコミケ。

私が出ているのは1日目、比較的女性向けが多い日です。しかし現在3日間開催から2日間開催になっているコミケ、配置が作品により女性向けも男性向けもごちゃまぜになっています。もちろん男性率が圧倒的に多いと思われるソシャゲ等は西にギュッとしていましたが、それにしても会場は男性が多い。一般参加者の列の男性率は半端ないです。

決して男性を非難する意図はないです。ただ、女性向けサークルにとって『コミケはもう私達がサークル参加する場所じゃないよね』という認識が濃厚になる―――。既に赤ブーしか出ないサークルが多いのに、その動きが加速した冬コミっだったなと思いました。

ここはキャバクラじゃねぇんだぞ。

これはオリジナルとか、男性向け描いている女性サークル主あるあるですが、本などは全く買う気がないけど知っている作品だから話し掛け、長々と喋りこむ輩が出現します。私のいる辺境のジャンルでも、前回の夏コミから出没し「へぇ…」という感じでしたが、今回もそんな輩を目撃。捕まったサークルさんはR18のホモカプです。「昔これ自分もハマった瞬間あって~」から始まり、何十分もお喋り……どうみても輩は本に興味がない様子。

ただただお喋りしたい不届き者が自サークルに来たら「すまない、ホモ以外は帰ってくれないか!」と言うのに!とイラついたのですが、「ああいう奴はちゃんと話しかける女性をみてやってるから、君みたいな言い返す女の所にはこないよ」と売り子に言われました。尚タチが悪い!コミケは交流の場ですが、頒布物を通じて行うもの。女性とお話する場じゃないんです。買ってけ!薄いほん。

想定していた辛い事案。

そう、私たちはヲタク。でも同じヲタクだからこそ、反発し合う。男女は元々仲が良くないのです。もちろん、これはコミケが悪いのではなく、人の『好き』を馬鹿にする奴が最低なんですが。男祭りになりかけてるコミケ、女性向けカプが肩身の狭い思いをするのは想像してました。

早期改善を求む。

次回夏コミは申込むか正直迷っています。治安悪いよコミケ。自サークル、コミケ参加は連続16年目、マイナーな現ジャンルに席を置き10年目になりました。そんな節目の記念イヤー、出来ることなら参加したい。勝手に自サークルを自分で祝いたい。

「コミケは女性向けを売る場でない」と赤ブー一択に絞るのは、ほどほどにメジャーなジャンルを扱ってるサークルであれば良いかも知れません。しかし『このジャンル取り扱ってるの自分しかいない』系マイナーサークルは、赤ブーも『適した場』ではない。「何か面白い本あるかな」とフラフラする空気ではないです。(もちろん、フラフラするよ!全サークル見るよ!という方もいると思いますが、大半の人は好きカプか、知ってるサークルの本のみを買う方が多いと感じます)本を描くのは楽しいですが、去年に引き続き頒布する場が迷子ぎみです。

つくづく、コミケというものは絶妙なバランスで保たれていたのだと気付かされます。
・フリー入場だった
→圧倒的参加者数でマイナージャンルも同人活動に励む事ができる、価値ある場だった。
・3日間開催の時は事実上女性の日があった
→これにより女性向けが馬鹿にされる風紀の乱れが回避できた。

コロナ対策は仕方がありません。しかし、なぜコミケがコミケとして成立し繁栄を遂げたのか?運営側は見直し、要点を踏まえた上で開催をして頂きたい。でないと、通常開催に戻っても……もうあの頃のコミケは二度と戻らない事になると思います。

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