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#2 白黒思考

物心ついた頃から人間関係においてグレーゾーンな関係というのがすごく苦手で、「良い」か「悪い」かの両極端な思考で目の前にいる人との関係の結論を急いでしまうことが多々あった。

私の異質な育ちも相まって、この思考(思考の癖)のおかげで友人関係はおろか、恋愛においても相手の一挙一動に過剰に反応してしまい、関係が長く続かないのである。世間一般的に「リセット症候群」と呼ばれる連絡先全削除・SNSアカウント削除など日常茶飯事であったし、その行動を繰り返す自分自身に多少の後ろめたさを感じながらも、しょうがない性質として受け入れてきていた。

だが、年齢も重ね考え方も変わり(どのような変化があったかはここではいったん割愛する)、現在の自分自身に対しては(おそらく今後の自分に対しても)この白黒思考は曲者であり克服しなければならない事柄の対象となった。

そんな私が最近心掛けていることは、白黒を着けたくなった時、リセットをしたくなった時に、『一旦距離を置く』ということだ。白黒を着けたくなった時やリセットをしたくなった時というのは、相手の何かしらの行動が自分自身にマイナスな感情を与えた時であるわけだが、その場で感情的に行動を起こすのではなく、長年導き出した結論として自分自身の中に「白黒思考を改善したい・改善するべきであるもの」という考えがあるのだから、自身の考えに反した行動を起こす前に一度冷静に頭を冷やす時間を取るべきである。

この思考のルーティンが出来上がったことにより、リセットの衝動に駆られる引き金となった出来事に対して冷静に検討できる余裕ができ、闇雲に白か黒かで判断する思考の癖が改善されてきたのである。

とはいえ、100%思い通りにやれているかどうかというとそうでもない。
だがそれでいいし、私は完ぺきではない。

もし同じように白黒思考やリセット症候群に悩んでいる人がいるとしたら、まずその思考を持ち続けることによるメリット・デメリットを書き並べてほしい。そして、今後自分自身がどのような対人関係を築いていきたいのかを改めて考えてほしい。

今後築いていきたい対人関係に対して、メリットが上回るのであれば白黒思考自体が自分自身に適しているわけだから、改善する必要も無いのだと思う。だが、デメリットが上回るのであれば、それは自分自身の為になっていない行動を起こしているのだから、改善に向けた試みを行っていったほうが今後の自分自身に対して好ましい可能性が高い。

…誰かにアドバイスをするために記事を書き始めたわけではなかったが、結果として白黒思考改善の勧めのような記事になってしまった。直近で白黒つけたくなる出来事があり、ふと改めて白黒思考について自分の考えを整理したくなったのであった。



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