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Prayer Room (祈祷室)

先日TOMONI Japan さんの主催する
「ハラルチキンで餃子を作ろう」
というイベントに行ってきました。

ハラルとはイスラムの教えにおいて
「許されている」という意味だそうです。

「ハラルチキン」とは
イスラムの教えに適った方法で
屠殺された鶏肉であり、
イスラム教徒の食べられる鶏肉
ということになります。

今回はそのチキンを使って
外国人のムスリムの方々と日本人が
一緒になって餃子作りをしました。

最近は日本でもムスリムの方々が
増えてきていますし、
レストランやお店でも
ハラル認証のマークがついている所が
増えてきたので、
周りにイスラム教徒が居なくとも
ムスリム、ハラルなどの言葉を
聞いたことある人も多いでしょう。

私は母がクリスチャンから改宗した
ムスリマ(ムスリムの女性形)です。
したがってハラルフードや
Ramaḍān(イスラム教の断食月)などは
比較的身近にあります。

また妹はイスラム教徒が多数派を占めるマレーシアに
長いこと住んでいたので
その関連で私もまたムスリムの知り合いが
まあまあいます。

また今年は世界ヒジャービーデイ
(頭にスカーフの🧕ような布をつけて
髪の毛や首を隠している女性の日)
のカンファレンスでファシリテーターを
務めさせていただいたりして
その関係でもムスリムの方々と
関わる機会がありました。

そこで感じた、そして実際よく言われたのが
イスラム教徒として日本で生きていくのが大変、
ということでした。

食べられるものが少なかったり
体を隠す長丈の洋服が少なかったり
ヒジャブ🧕を外したくないのに
外すことを求められたり(昔の話)
1日5回のお祈りをするための場所がなかったり。

そういった、ムスリム観点からの、
日本の不便さを聞く機会が多かったです。

しかし先日のイベントで出会った
サウジアラビア男性との会話は
なかなか新鮮でした。

エリー「モスクはよく行くの?」
サウジ男性「週末は行くけど、
平日は会社の近くにモスクが無いので
会社内の部屋でお祈りします」
エリー「前からムスリムの人が居て
前々からプレイヤールーム(祈祷室)
があったってこと?
それともそういう部屋を作ってくださいって
お願いしたの?」
サウジ男性「僕が入社する以前は
プレイヤールームはなかったんですけど
僕が入社する際に
『君ムスリムだよね?お祈りの部屋要る?』
って会社の側から聞いてくれました」
エリー「日系企業で!?」
サウジ男性「はい。完全に日本の企業です」

驚き桃の木山椒の木!

日本の企業でも、こんなふうに
異文化/宗教を理解して、
その人が別に主張しなくても
宗教的義務を全うしやすい環境を作る
という事をなさっている会社もあるのですね!
感動。

日本はよく閉鎖的な国だとか
異なるものに対して不寛容だ
と言ってくる人もいますし、
まあそういう面もあるのかもしれません。

しかし同時に、とても理解があり、
異なる文化や宗教について学んで
過ごしやすいようにと工夫してくださる
企業さんもいる、という事も
知ってもらいたいと思い、
本日の記事を書きました。

私は、文章を書く時、だいたい自分の経験から書きます。したがって、いただいたサポートは、今後も様々な経験をしにいくことに使わせていただきます。