見出し画像

Friend Zone の妙

英語で friend zone という言葉がある。
AがBの事を、恋愛的な意味で好きだし
付き合いたいと思っているけど
BはAのことを、友達としてはいいけど
付き合うのは考えられなーい
(友達ゾーンに入れておきたい)
と思っている状況。
それをBがAを friend zone する、
と表現する。

多分この言葉ができた当初は
「〇〇を friend zone に入れる」
という言い方、つまり名詞的用法
をしていたのだろうけど、
それがあまりにも遍く使われるようになり
I was friend zoned (私はfriend zone された)
のように、動詞的な使われ方をするように
なったのだろう。

文法的な(?)説明はさておき、
往々にして、friend zone された人は
二人の今までの関係を壊したくないし
友達でいいから
とにかく相手の周りにいたくて、
friend zone にいつづけることに甘んじる。

friend zoneした側は、
付き合わなくていいけど
寂しい時にちょっと話聞いてくれたり
何か頼んだら断らずにやってくれたり、
となかなか便利なので
自らその関係を切ることはしない。

というわけで、friend zone は
friend zone された方にとっては
なかなか苦しい状況だけど、
長期化しやすい。

エリー:なんで女子って
「えーあの男性がー私のアテンション
めっちゃ欲しがってー
もーめんどくさーい!」
とか言うわりに、
その人を完全に切り捨てないんだろう?

いや、そういう恋愛の話聞くの
わりと好きだよ?
好きだからいいんだけど、

でも普通に論理的に考えて
めんどくさいならめんどくさいで
断固拒否すればいいし、
断固拒否しないなら、
仲良く楽しく相手に感謝して
やっていけばいいんじゃないの?
どうして身辺に置いたまま、
ぐちぐち言うの?

彼:一部の女の子はね、
そういう属性なんだよ。

論理的に考えたら、
嫌なら嫌で拒否すればいいし
好きなら好きで
大切にしたらいいってなるけど

そういう子は、
適度なアテンションが欲しくて
でも同時に付き合ってしまって
自分の自由が縛られるかもしれない
のが嫌なんだよ。

だからfriend zone が生まれたんだよ。

だってさ、多くの場合、
ちょーめんどくさーい
とか言っていながら、
その相手を警察に突き出して
ストーカーです!
とかは言わないわけでしょ?

ってことは、やっぱりそのアテンションが
心地良いんだよ。重ね重ね、
絶対に付き合いはしないけどねw


と言ってて、なるほどー。
だからぐちぐち言う割には
ブロックしたりしないのかー。
と、妙に納得。

ちなみにべつにこれは男子側が女子を
friend zoneする場合もあるし
同性同士の場合もあるだろうから
一部の女子というより、
一部の人間が、ですね。
私の周りには女子をfriend zoneしてる
男子がいないから実情知らんけど。
いやそもそも男子は女子を
friend zoneするよりかは
便利なセフレにするイメージの方が強いし。

それにしても、便利ですね〜
適度な距離を保って、
同時に自分を追いかけてくれて
求めてくれて。
そしてそれに応えなくても、
逆上されることもなく。

それとそれと!
モテているという錯覚
気持ちになれるし
モテていると思えたら
承認欲求も満たされる。

そしてfriend zoneに甘んじる方も
それを長い間続けるってことは、
なんだかんだそこに良さというか
慰めの材料を見出してるわけだし。

論理的に考えたら、なんで?
って思うような状況でも
人間は歴史の始まりから
そういう経験を繰り返しているのでしょうね。
friend zoneは妙だし
人間はもっと妙。

私は、文章を書く時、だいたい自分の経験から書きます。したがって、いただいたサポートは、今後も様々な経験をしにいくことに使わせていただきます。