文化ですから‼️
昨日のブログでは、
日本企業で宗教的配慮をしている会社の話を書いた。
今日は企業ではなく、公立学校の話。
そして宗教でなく、文化的配慮の話。
以前私が勤めていた公立校は、
その地域のモデル校というか、
いろいろと先進的な試みに
取り組んでいるタイプの学校であった。
保育園から中学校、そして地域交流スペースも
同じ敷地内にあり、
さまざまな年齢の、さまざまな立場の人が
集まれるような場所。
先生方もオープンマインドな方が多かった。
日本の公立学校と言えば、
わけのわからん「ブラック校則」
(この言い方が大嫌いなので、
できるだけ使わないようにしているが、
この記事では便宜上使います)で
闇雲に生徒を縛る、
というイメージがあるかもしれない。
例えば、昨年度末に
兵庫県姫路市の公立高校で
黒人と日本人のミックスの生徒が
卒業式の日に髪の毛を
ブレイズ(細かい編み込み)にしてきて
「校則違反だから」ということで
卒業式に参加させてもらえなかった
という事件は記憶に新しい。
外国に繋がるルーツの生徒達相手にだけでなく、
日本人生徒に対しても同じで、例えば
「靴下は一つ折りも三つ折りもダメで
二つ折りでなければならない」
「制服の色だけでなく、その下に着る下着も
既定の色でなければならない」
「ツーブロック禁止」
などなどなんでそんな細かい事気にするの?
と思うような事が決められていたりする。
私は以前髪の毛をブレイズにしたことがあった。
自分という、黒人ではない人間が
文化的慣習的に黒人のものとされている
ブレイズをしていいのか?
つまりそれはcultural appropriation (文化の盗用)
になるのではないか、という疑問はあったが、
ナイジェリア人女性のブレイダーさん
(編み込みをする人)に、
「私たちのコンテンツをサポートしてくれている
お礼に無料でブレイズをしてあげたい」
と言っていただき、私自身も、
「ブレイズにしていただいて
それで写真を撮ったりして
あなたのビジネスの宣伝になるなら」
ということで、そのオファーを受けることにした。
私は通級指導学級のサポーターであったのだが
そのサポーターという仕事は、
副校長先生の管轄であった。
新しい副校長先生が赴任してこられた
ということで挨拶に伺った。
私は、正直ビビっていた。
なぜなら、公立校=校則厳しい=
先生/サポーターでも
ある程度「暗黙の了解の範囲内」
な格好をしなくてはいけない、
そしてブレイズは多分その範囲内じゃないから
怒られるー、注意されるー、どうしよう(滝汗
という思考回路w
ご挨拶に伺った際、通級指導学級の責任者の先生が
私を「サポーターの大野さんです。
大野さんはマレーシアと日本のミックスで、
芸能関係の仕事もしていたりして
今はこのようにブレイズもしています。」
と紹介してくださった。
その時副校長先生が仰った事。
「まあそうですか!それは素晴らしい。
文化の多様性ですね。
そういうの(ブレイズ)は文化ですから、
どんどん発信していってください‼️」
と言われた。
これまた驚き桃の木山椒の木!
注意されるかと思いきや、
もはや応援されるとは!
いまだに「ブラック校則」がある学校は
まだまだたくさんある。
あまりに行きすぎたものは、
今の時代(社会)や生徒に合ったものに
変えていくべきである。
同時に、このように、
異なる文化・慣習そしてそれに対する理解を
促進しようとしてくださる学校も既にある、
と伝えたく、本日はこの記事を書きました。
なお、この学校に関しては他の記事もあります。
ブレイダー
衣装提供
撮影
私は、文章を書く時、だいたい自分の経験から書きます。したがって、いただいたサポートは、今後も様々な経験をしにいくことに使わせていただきます。