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ほっといてほしいけど世話は全部してほしい

自分が今までなんてわがままだったのだろう、
と反省した話。

私の両親、特に母は過保護過干渉気味で、
私はそんな母を常々疎ましく思っていた。

母もたしかに毒親的なところが
あるのは否めない。
自分の価値観を押し付けてくるのはもう
デフォルトw
「あなたはいっつも無駄口たたくダメな子」
「あなたはこういう事ができないから
結婚できない」
いろいろ言われて私も会う度に
イラついてた。否、イラついている。いまだに。

「私があなたを産んだんだから
私とあなたは繋がっている。
どんなにおばあさんになっても私の子供だし、
この絆は一生切れることはない」
と事あるごとに言ってくる。

普通はこれを愛情表現と
捉えるのかもしれないけど
私はもう「愛情」でがんじがらめにされている
気がして、精神的に窒息しそうになる。

私の人生、母親に対してずっと
放っておいてほしい。
関わらないでほしい。
それしかなかった。

それでも金銭的に行き詰まった時、
最終的には親に助けてもらったし、
実家から出た今も
しょっちゅうママはパパをパシらせて(笑)
私の同棲先まで卵や肉、
その他スパイスたっぷり愛情たっぷりの
手料理を持ってきてくれる。

そもそも、産まれた時から今まで
普通に三度三度のご飯を与えられてきたし
身の回りの世話もしてもらったし、
欲しい物も買ってもらったし
大学まで行かせてもらったし
とにかく、何から何までしてもらってきた。

だから、私の「ほっといてほしい」は
「何から何まで世話した上で、
私の都合の悪い時だけは関わらないでほしい」
という、たいそう自分勝手なものだった。

それに気づいたのは、勤めている学校での事。

一人の男子生徒が、お弁当が必要な日に
お弁当を持たされないで来た。
それも1回や2回でなく、毎回。

どうしてか聞いてみると、
「お米を買うお金が無い」
「親が忙しくて料理してくれない」
などなど、毎回違う理由を出してくる。

毎日午後に登校するけれど、
それは明け方までゲームをやっていて
夜寝ていなくて朝起きられないから。
つまり夜は寝て朝は起きるように
家で指導されていない。

同級生や先輩、先生に対してまで
言葉が荒い。すぐに「殺◯ぞ」とか言う。
あからさまなマウントを取ったりもする。
先生方に「彼はなんであんな事言うんですか💢」
と聞いたら、
「あれが彼の家での普通の会話だからだよ」
とおっしゃっていた。

つまり、本当に親が私をほっといていたら
ご飯も貰えなかったし、
明け方まで毎日ゲームしても何も
言ってもらえなかったし
どんなに悪い言葉を使ってても
注意すらされずに育っていたという事。

もちろん、この記事はその生徒の親御さんを
批判/比較するためのものではないし、
周りから見たらとんでもない親御さんでも
生徒本人はものすごく親が好きというのは
知っている。

だからこれは純粋に、私の反省文。
今まで何も考えずに、
ただほっといてほしいとしか
思ってこなかったけど、
まずは自分がどれだけ
全部全部世話してもらって当たり前に思って
生きてきたかに目を向けようと思った。

そして今までの事に感謝をしたうえで、
自立/自律への道をこれからも
進んでいこうと思う。

私は、文章を書く時、だいたい自分の経験から書きます。したがって、いただいたサポートは、今後も様々な経験をしにいくことに使わせていただきます。