1ピース
彼と出会うまでの私は、ずっとずっと、苦しかった。
五体満足だし、大きな病気や怪我もしたことないし、本物の貧乏も味わったことがない。むしろ子供の教育のためならあんまりない袖を無理くり振ってくれる親の下に生まれた。彼らなりの愛情も、たくさんたくさん、注いでもらった。
それでも、心の奥底で、ずっとずっと、苦しかった。どこかでいつも、パズルの1ピースが欠けている気がした。悲しい時や怒っている時、鬱々している時だけでなく、楽しく笑っている時でさえ、何かが足りない気がしていた。正確に言うと、当時はただもやもやを抱いていて言語化できてはいなかったのだけれど。
そんな私が、2021年7月21日に彼と出会えて、その欠けていた最後のピースがカチッとはまった。パズルの「ピース」は英語では “piece(ピース、欠片)” だけれども、私にとっては “peace(ピース、平和、平安)” でもある。彼によって、私の心に平安がもたらされたから。
欠けていたのは、彼だったんだ。元々一つであるべき双子の魂の一部が欠けていたのだから、そりゃ苦しかったよね。よく頑張った、自分。
彼と出会えて「もう人生あーがり!」と思っている。自分にとって完璧で、理想どおり、いやむしろ理想以上で、自分の魂が求めている人と出会えた。こんなの奇跡でしかない。
今は、人生の「幸せの土台」そのものが上がったから、辛い事があっても「でも彼がいるじゃん」と思える。
恋愛において、こんなに長期的に上手くいくなら、人生の他の分野においても成功するに違いない、と希望が抱けた。と同時に、こんなに最高の人と出会えたのだから、いつ死んだっていい、とも感じている。そして、いつ死んだって悔いがないように、精一杯愛を伝えて、日々生きている。
人生最後の日に後悔するのは「どうしてもっとお金を稼がなかったのだろう」とかそういう事よりも「どうしてもっと人生の一瞬一瞬を目一杯味わってエンジョイしなかったのだろう」「どうしてもっと愛する人に愛を伝えなかったのだろう」だと思うから。
私は、文章を書く時、だいたい自分の経験から書きます。したがって、いただいたサポートは、今後も様々な経験をしにいくことに使わせていただきます。