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常識に抗いたい厨二なわたしの話

みなさん、帽子ってかぶりますか?チョーフツーな書き出しから始まって、わたしもびっくりしてます。史上最強に雲行き怪しい。ふふふ。帽子。日本って授業中に帽子をかぶってはいけない文化じゃないですか。室内でかぶってるとハゲるよ〜とかいって。なんやねん。そういうよくわからん神話みたいなの引っ付けて日本のモラルに貢献させてるやつ。その恐怖を潜在的に植え付けさせて言うこと聞かせる〜みたいなやつ。日本人めっちゃ怖いもんね、枠から外れるの。こういうのの積み重ねだよ。〜するとバチが当たるよ、みたいな。まあハゲに関してはもしかすると科学的根拠があるかもしれんし、そう思い込んでたらそうなるかもしれんし(プラシーボ)、必ずしもこの神話的モラル形成とは違う種のものかもしれんかったわ。ごめん。先走りました。それで。今回ね、こんな日本で育ったわたしが、意を決してある行動をしたんです。そう!ニット帽を授業中にかぶりました!あ、カナダで二週間ほど語学学校に行ってたときのことです。前のブラジル人の人がかぶっていたので、ここの国では許されてるのか!やべ〜って、調子乗って真似してみたんです。そしたらいきなり先生に"Your hat!"(beanieだったかもしれん)って言われたの。そんな授業中帽子チャレンジなんて初めてだったから、焦って外したんです。そしたら"really looks good on you!"と言われて。そのときの衝撃たるや。ええ!と。注意どころか褒めてくれるんですか!と。なんだかめちゃくちゃ感動しましてね。今までダメだったことやっていいの?!???ってね。単純なので帽子さらに好きになっちゃってですね。その後日本に帰ってきて大講堂みたいな400人くらいいるところの授業でもノリノリでかぶったんですよ。まあこんだけいるしさすがにバレないだろうと。そしたらですね、「そこの君、僕に失礼じゃないか。不快なので今すぐ外しなさない。外さないならそこの遅刻者と一緒に出て行きなさい」と、かなりの距離間でですね。先程までマイク越しに話してた教授に、地声で叫ばれまして。いや。この衝撃たるや。あの、ひとついいすか。わたしはあなたを侮辱するためにはかぶっていないんですけどね。もしかしたら理由があるかもしれないじゃないですか。ハゲてるとかね。わかんないですけど。もう一度言うけどわたしはそんなつもりでかぶってませんけどね。分かってますよ、ずっと住んでるんですから。ここの国の文化はそうだって。でもちょっと、反抗したかったんすよね。社会的に評価されるようなポジションでずっとぬくぬくと生きてるうるせえ頭の固いジジイに一発殴り込みたいみたいな、厨二病精神割とあってですね。ハイ。まあいいや、あなたがそう取るならそう捉えたまんま被害者ヅラでいてください。代わりに、常識的な偏った思考は自分を苦しめていることがある、と自分に教訓として刻みました。いや〜ほんとうにこれだけで考えることってある。気づかせてくれてありがとう。さあ。ところで、帽子を授業中に禁止することのメリットって一体なんですか?だれへのなんのメリット?うーん、きっとデメリットしかなくない?わたしの世界一美しい御髪を拝めないしさ?あ、わたしの世界一美しい御顔が1ミリでも見えなくなるのが嫌だからかな?わたしの美しさに世界が全員醜く思えて存在しているだけで全員嫉妬するから?あれ?前世帽子に親殺されたんでしたっけ?なんでだっけな。すみません調子乗りました「ごめんなさい、よくわかりません(cv. siri)」って感じなんですが、とりあえずわたしは暑いときも寒いときもかぶりたい派なんですよね。あなたが靴下やメガネをかけるレベルで帽子かぶってます。なんか、安心するんですよ。頭殴られても最悪一枚あるじゃないですか。例えば今回のように怒鳴られてもニット帽とか耳防御してくれてちょっと緩和された気分になるし。マスクしてると安心する感覚に似てるんですよ。いつもかぶってると、かぶらないことは何となく恥ずかしいみたいな感覚すらある。400人の講堂でさすがに大声張り上げてこんな話するのもバカらしいのですぐ取りましたけど。なんならあの凄い剣幕してた子と一緒に退出すれば良かった、と後になって思いました。お前の単位なんかくれてやる、くらいの潔さがスッと出てこない自分は中途半端だと思いましたね。とりあえずすごい嫌だったな〜。わたしがわるいのかなあ。そういえば。わたしが日本の社会の欠点になった瞬間饒舌になるのが不思議だったらしい日本大好きイタリア人に「お前は日本人じゃない、Rebels(反逆者、反抗する人)だ」と言われ、若干ショックで若干嬉しかったんですが、そのショックだと思えるほどにはまだ日本の常識的な感覚が残ってるんだなあと感じさせられました。当たり前ですね。全く日本が嫌いなわけでもないのでね。ただ自分の反応で自分の思考の偏りが見えて面白かったという話なんですが。自己憐憫から反逆するのはなかなかです。

どうも〜