園児虐待のニュースで自身を振り返る

幼稚園の保育士3人が虐待の疑いで逮捕されるという心が痛むニュース。

一歳とはいえ怖い思いが心に刻まれたのだと思うと他人の私でも悲しいを通り越して怒りの感情が湧いてきます。

タイトルの意味なのですが、この痛ましいニュースを知り自身の幼少期を思い出したのです。
実は私も保育士に心を傷つけられたことがあります。

刃物を向けられたり逆さ吊りにされたことはさすがにありませんが、プールの時に水が怖くて顔がつけられなかった私を先生が何の予告もなく頭を掴んで水に押し付けられました。

当時私は6歳でしたが息ができなくて怖かったこと、数秒のことだったとは思うのですが子供ながらに殺されるかもと思ったことをはっきりと覚えています。
その後私は2度と頭を掴まれたくないという思いから自ら顔を水につけるようになりました。

あなたはそれで水に顔をつけられるようになってよかったじゃないかという意見ももしかしたらあるかもしれません。
でも私にとってはただただ恐怖を植え付けられただけでした。

その先生のエピソードはもう一つあります。
「だからデブになるんや」と唐突に言われたことがあるそうです。

なぜ「あるそうです」なのか…。
それは私自身が覚えていないからです。

これは母から聞いた話し。
ある日一緒に帰宅したとたんに「私ってデブなの?」と泣きながら先生に言われたことを報告したと…。

母はそれを聞いて教育委員会に乗り込もうと思ったけど踏みとどまったそうです。

プールの件を親に報告したかどうかとか、どちらの件が先に起きたかははっきりと覚えていません…。

私はなぜ先生にデブと言われたことを完全に忘れたかを自分なりに考えました。

そして出た結論。

  • あまりにもショックすぎて記憶から消し去った

6歳の私に聞かないとわかりませんが多分これじゃないかなと思います。

当時父は転勤族を辞め田舎へ帰る決断をして今の実家へ引っ越した時でした。
引っ越すことを知らず参加できない運動会の演技の練習に参加していた私。

親からいきなり「おばあちゃんちに引っ越すよ」と言われショックで寝られませんでした。
大好きだった幼稚園。友達とお別れするのがとても悲しかったです。

新しい保育園に転入したのは6歳の秋。
通っていた都会の幼稚園と同じ雰囲気をイメージしていた私は新しい幼稚園を見て衝撃を受けました(少人数で遊具なども色んな意味で前の幼稚園とは違っていた為。)

保育園には半年も通っていませんが新しい環境や生活に慣れようと頑張っていたタイミングで親にも友達にも言われたことがない言葉を先生から吐き捨てられショックすぎて本能的に忘れようとしたのか、もしかしたら一種の記憶障害だったかもしれません。


あれからちょうど30年。
幸い私はこれらのことがトラウマになっているわけではありません。
でも当時園児だった私が覚えているということは今回被害を受けた子達の心にも刻まれてしまった可能性があります。
被害に遭った園児達にはしっかり心のケアをしてあげてほしいと切に願います。

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