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ものすごくおっかなくて、ありえないほどパワフル

 <COLUMN vol.7>

 複雑で、難しくて、おっかない。でも、シンプルで、偉大で、パワフルだ。

今日はここに、言葉の力がどれほどの威力を持っているのかを書き留めておこうと思う。

「大丈夫? その一言で 救われる」

これは、当時私が小学生の時に人権標語で最優秀賞に輝いた作品だった。もう10年以上も前のことだけれど、なぜかずっと覚えている。きっと、この言葉にしっくりきて、幼いながらに納得したからだろう。

  言葉はとても厄介で、デリケートだ。なのにとても簡単に使えてしまう、ものすごく恐ろしいものだ。一度口にした言葉は絶対に取り消せないし、なかったことになんてできない。

言葉の暴力。なんて言い方をされるように、言葉は時として武器になる。一般的にポジティブに扱われている言葉でさえも、相手や状況によっては解釈が変わり、ネガティブになることもあって、ありがとう。や 大丈夫。が、時には人を不快にさせてしまうことや落ち込む原因になったりすることだってある。

 けれど一方で、やっぱり言葉によって、心にポッと灯がともったかのような温かさに包まれたり、勇気付けられたりするのも事実で、大丈夫?その、一言に救われることがあるのだ。

たった一言で、どうしようもなく落ち込んだり、悲しみにくれることだってあるけれど、たった一言で、この上ない幸せや喜びを感じたり、人生をいい方向へと導くことだってできる。

言葉で傷けたり、傷つくこともあるけれど、その傷を修復するのもまた言葉で、
言葉で哀しさや怒りを覚えるけれど、喜びや楽しさを運んでくれるのもまた言葉だ。

 そう、言葉には言霊といった魂が宿ってる。きっとそれが言葉が持つパワーで、その力が人を救ったり、幸せにしてくれる。

人生、生きていれば一つや二つでは済まないくらい辛いことや悲しいことは起こるから、躓いたって、転んだって、立ち止まったっていい。

その度に何度だって、言葉を探して、言葉を浴びて、その言葉が持つパワーに助けてもらえば。そして、立ち上がって、またもう一度歩き出すんだ。

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