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ボディブロー的な気づき

訪問看護を利用している方はご高齢の方が多いのですが、病気によっては中年層の方もおられます。
先日、病気により下半身が動かなくなってしまい週1回訪問看護に入っている方の家に行きました。
他のサービスも利用したり、友人にも協力してもらいながら生活されています。
普段はお一人の時間が多いので、私達の訪問は他人と話のできる貴重な時間となっているようです。

先日は話の流れで、友人が彼女になったとのこと。

なんと。

なんと。

びっくりとやはりと、そして良かったね~の気持ちでお互いに笑顔になりました。
「自分はこんな体だし、もう彼女なんてできないと思っていた。」と
仰っていて、彼にとっても青天の霹靂といったところだったのでしょう。

諦めていた。

とははっきりと仰りませんでしたが、そんな気持ちを感じ取りました。

帰りの車で、数分前のことを振り返り、
自分ももしもそうなったとしたら、そんな風に思うかもしれないなと。
家の中での移動はひとりでなんとかできても、
出かけるとなれば沢山の方の手を借りないとどこにも行けない…。
そんなもんだと思って暮らしていたかもしれないのです。

それでもパートナーはできた。
友人の巡り会わせによって。

すごいとか、素敵だとかだけでは言い表せない、
なんとも不思議な気持ちでいたのですが、
動ける体がある自分がとてもダメ人間に思えてきました。

いろいろ諦めちゃだめだなと…。

まだまだこれからだよ。
と背中をキックというか、ボディブローががっつり入ったようなそんな感じです。

失敗が嫌だとか怖いとかあるけど、
「まずはやってみよ。」
と無言の何かに気づいたから、次に訪問に行ったらお礼を伝えようと思う。














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