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☆NHKのあさイチで知った 平川理恵さん☆


”あさいち“で珍しく携帯の着信が鳴る。

母からかな?と思って手に取ると、
近所に住む叔父さんからの電話だった。

電話の内容は

「今、NHKのあさイチという番組に、
民間から教育長になった平川さんっていう人
出てるからよかったら見てみて」

というもの。

叔父さんの優しさ。

叔父さんは、わたしが小学校の先生をしてたこと、
子どもが好きなこと、
教育にどうやらパッションがあるらしいことを
よく知ってくれている。

普段は朝つけることのないTVの電源をポチッと押す。


勝手に民間初の教育長“平川さん”は、
貫禄があり、それでいて人間力の高い、知的な
“男性”だと思っていた。


けれど、予想に反して、
そこに映っていた“平川さん”は“女性”だった!

1.広島県教育長 平川理恵さん

ちょうどTVをつけたときは、
平川さんの経歴紹介のタイミング。

民間企業→アメリカに留学MBA→留学支援の会社立ち上げ
→長女出産→民間から初の女性校長→現広島教委長。


詳しくはわたしが説明するよりもこちらを参考に

あさイチのHP
https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/200207/1.html
東洋経済オンラインの記事
https://toyokeizai.net/articles/-/14183


TVに映っている美しい女性からは
想像できないほどの力強い経歴。

自ら道を切り開き、新しい世界をつくられてきた方
間違いないのだけれど、
そこに男性的なリーダーの気配がまるでない。

女性のリーダー。
女性らしいリーダー。


そんな印象を受けた。


毎度のことながら、うまく言葉にできないのがなんとももどかしい…。

わたしはあさイチで
出逢ったばかりの平井さんのファンになってしまった。


2. 自己肯定感や幸福感がベースの子育て

番組では娘さんを育てる上で大事にされた
5つのことが紹介されていたのだけれど、
それがこちら。


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*あさイチHPより

この5つを見ただけで、
わたしは平川さんにノックオン。笑

どの項目も大、大、大賛成!!


というと、
なんだかとても恐れ多いと感じるけれど、
わたしの想いと共感する部分がたくさんあって、
なんだか無性に嬉しくなる。

なかでも、印象に残ったのは最初の項目。

1.自己肯定感・幸福感

これをベースにしていること。


うんうんうんうん。
これが大事。
めちゃくちゃ大事。

ここが全ての土台。

極端な言い方をすれば、
ここだけを死守して子育てしてあげたら、
きっとその子は大丈夫。

何が起きても、どんな場所でも、自分らしく生きていける。


以前、デンマークを視察で訪れたときに
悔しさやうらやましさを感じたのがまさにこの部分。

デンマークの教育は、
生まれたときから“幸せになるため”の教育
1人1人にちゃんと用意されていて、
そこをゴールにすることを親も先生も国も目指している。

その子が幸せに生きていけることが教育の大前提。


日本には、この部分が大きく欠けているような気がしていたけれど、
平川さんのお話を聞いて、
こんな方が教育長になられている時代が来たことに、
日本の未来がぱぁ〜っと明るくなるような気がした。


3.図書館改革 1日の利用者が20人から150人に

平川さんは、教育長だけではなく、
民間初の女性校長も経て来られた方。

番組の中で校長先生時代のエピソードが紹介されていたのだけど、
そのひとつが図書館改革。

従来の図書館のイメージを覆し、
・本を平置き(本屋さんのようなディスプレイ)
・子どもがわくわくするような本をチョイス
・床にじゅうたんを敷く(寝そべって読んでok)
・ソファーを配置(寛げる空間)

を創出。


図書館の1日の利用者が20人からなんと150人に
急増したんだそう!

平川さんはきっぱりおっしゃっていた。

本が嫌いな子は1人もいない
読みたい本がないだけだ。


かっこいい。

4.受験改革 内申書よりも自己表現を大事に

教育長になられてから行った大きな改革のひとつに
受験改革があって、
その考え方がまたとても素敵だった。

一押しポイントは“内申書をほぼなくした”こと。

平川さんのお話では、
内申書は規定上すべてなくすことはできないのだそう。

なので、可能な限り内申書のウェイトを
受験で減らすことをされたのだとか。

きっと、ほんとうは内申書自体をなくされたいんだと思う。


すごくわかる。


内申書で評価されるのは、
・学校の定期テストで好成績を上げた子
・先生から見て“いい行い”をしている良い子
・授業などに真面目に取り組み、努力している子
・部活動などに励み、成果や結果を出した子


ようは、いい成績でいい行いをして部活も頑張ってる子
内申点がすこぶる高くなる。


そういう子がいてもいいけれど、
そういう子ばかりが評価され、
みんなをそういう子にさせようとするのはクレイジー。


でも、これまでは内申点に影響するから
得意ではない科目も頑張らないといけない、
部活をさぼったり手を抜いたりしてはいけない、
授業ではお行儀よくしてなきゃいけない
といった無言のプレッシャーが子どもたちにはあった。


その見えない部分を
平川さんは実際に子どもたちにアンケートを取ることで、
問題として知ることになる。

そこから、現行でできるかぎり
受験における内申書の扱いを狭め、
そのかわりに

“自己表現”という項目をつくったのだそう。


自分が頑張ったことや興味をもって取り組んだことを伝える場。

話すのが苦手な子は、
自分の作品を持ってきてそれを見せる
だけでもいいという。

そのお話を聞いただけでも
子ども目線の平川さんの優しさが伝わる。


ちゃんとしゃべれるようにさせるのではなく、
しゃべるのが苦手なら違う方法でok。


テストの点数や真面目さ、努力といった面だけでなく、
本来その子がもっている魅力や才能や好きなこと、
そういったことで“ちゃんと”一人一人が見てもらえる。

そんな広島システムに
日本全国変わっていってほしいなぁ。

いや、きっと近い将来なるに違いない!


5.校内フリースクール

番組の中では扱われなかった(わたしが見逃したかも)
平川さんの校長先生時代の代表的な取り組みに
「校内フリースクール」というものもあるらしい。

番組終了後、平川さんが気になりすぎて
ネットで検索してたら出てきた。

不登校の子に対するサポートみたい。

詳しくは出てなかったけれど、
このネーミングからそのすごさと価値が
十分伝わってくる。


番組の中で平川さんが

「逃げ場は必要」

というようなことをおっしゃってたけど、
これまた大、大、大賛成!

日本の学校の場合は、
どうにもこうにもぴっちりきっちりし過ぎているように感じる。

大人や子どもに関わらず、
人間にはぷしゅ〜っと息抜きできる場所が必要。

何にもしたくない、ダメダメな自分になれる
そんな時間も必要。

そんな自分も受け入れてくれる場所や時間が
学校の中にあったらどれほど安心できるだろう。


わたしは学校の外にしかつくることができなかったけれど、
学校内にフリースクールがあったら、
そっちの方がいいに決まってる。

大人たちが枠にしばられない考え方で
子どもたちを枠にはめない教育を

平川さんのようにしていきたい。


なんだか、朝から興奮して、嬉しくて、
こんなものまで撮ってしまった。笑



平川さんは本も出版されてるようです^^

平川さんのご著書
https://www.amazon.co.jp/クリエイティブな校長になろう――新学習指導要領を実現する校長のマネジメント-平川理恵/dp/4873804973

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