見出し画像

☆農業と多次元世界の関係性〜戦前の日本人の精神性☆


なんだか10月はず〜っと畑にいる気がする。

実家の柿もぎが最盛期を迎え、手伝いに帰っている。
ま、これは毎年の恒例ルーティーンになるのだけど、

それに加えて、最近アパートの近くに畑を貸してもらえることになり、
そこの開墾も新たな暮らしの楽しみになっている。

1日の時間の中に“畑時間”があることは、
わたしの中に新鮮な感覚と癒しと心身の喜びをもたらしてくれている。

畑ってすごい。

畑には、忙しい日常から別の世界へと繋がる
“スイッチ”のような何かが隠れているような気がする。

日本人の遺伝子に刻まれている精神性を目覚めさせるような何か、
三次元ではない他の次元を感じずにはいられないような何か、
そんなスイッチが畑にはあるんじゃないだろうか。


1.畑時間は時間の速さが違う?


実家に帰って、柿をもぎもぎしていると、
恐ろしく時間の流れが早い。

7時半過ぎからもぎ始め、
10時のおやつ→12時に午前の出荷&午後の準備&お昼ごはん
13時から午後の部スタート→15時のおやつ→17時本日終了&出荷&選果。
19時近くになって家に入り、夕ごはんを作って食べる。

本当に1日があっという間に過ぎていく。

最盛期の農家の1日(過去のnote)


アパート近くの畑で過ごす時間も然り。
草をむしっていると30分くらいの感覚が1時間半経過してたりする。

基本的に農作業中はスマホを触ることがない。

ただひたすら柿をもぐ。
ただひたすら草をむしる。

こんなふうに自然の中でただひたすらに一つのことに集中していると、
普段の“時間帯“とは違う世界につながるのか?なんて思ったり。

面白いなぁと思うのが、
ひたすら同じことをしていても完全に無になる(フロー状態)時間は
わたしの場合少なくて、

頭の中でいろんなことを考えている、
その思考の1件1件を観察しているような時間が多い。

でも、その考えている内容が
普段はあまり出てこない案件だったりする。

忙しく過ごしている時やネットと繋がっている時には顔を出さない
学生時代の部活の思い出やほろ苦い片思いの記憶や

亡くなったおじいちゃんやおばあちゃんの佇まいや
一緒に過ごした時間の場面なんかが
ふわっと映像化されたりする。

鳥の鳴き声や虫の声なんかの自然の音がBGMになっていて、
それにプラスして子供の声や救急車の音が遠くから聞こえたりする。

五感で自然を感じながら、
体はひたすら同じことを繰り返し、
頭や心は思い出や記憶と対話する。


こんな畑時間を過ごした後は、
身体は疲れていたりするんだけど頭はクリアになって、
心は穏やかに満ちていて自然と感謝したりしたくなる。

セラピーとかは受けたことがないけれど、
きっとこんな感じなんじゃないだろうか。

畑から背術してもらう癒し。
畑セラピーと名付けたい。


2.多次元世界と共に生きていた日本人


話は畑から少し離れるよ。

以前、東大病院で長年救急医療の最前線で活躍されていた
矢作直樹先生のお話を聞く機会があった。

矢作先生は、現役の医師時代から『人は死なない』という本を執筆され、
あの世とこの世の関係性や見えない世界、魂の存在
先生自身の体験や患者さんとの経験から真実として言葉にされてきた。

※ちなみに、矢作先生は平成の天皇陛下(現上皇陛下)の
    主治医を長年勤められた方でもある。


たくさんの方の生死の境を目の当たりにされてきて、
当人だけではなく、ご家族とのやりとりも含め、
明らかにある世代と今の人では感覚が違うとお話しされていた。


大正以前に生まれた人たちは、
あの世とこの世がとても身近な感覚で
根本が多次元世界の考え方なんだそう。


“なるようにしかならない。
 ないが前提であれば感謝の考え方“


常に今この瞬間の目の前のことに心を注ぎ、
体を使っていたんだと思う。


そして矢作先生は、この状態を「中今(なかいま)」といい、
中今にいれば人は高次元と繋がれるとおっしゃっていた。


四次元、五次元からは三次元が観れるけれど、
三次元からは高次元が見えないらしい。


大正以前の日本人は高次元を日々行ったりきたり
していたんだと思う。


3.本の中で出会う

残念なことに、大正以前の世代の方と直接お話しするのはとても難しい。

すでに亡くなられている方がほとんどだし、
生きている方も100歳近い。

実家のおばあちゃんは大正生まれの98歳だけれど、
もう普通に話すことはできず、
ほぼ寝たきりの状態になっている。


ただ、本の中で言葉を聞くことができる。

その言葉や生き方、考え方、表情に触れると、
矢作先生のおっしゃっていたこととスッと繋がる。

本の言葉から考え方や感覚の違いを知れる。
本の言葉から生き方の叡智を学べる。
本の写真から表情や佇まいに触れられる。

そういった本に出会うと、どうしよもなくテンションが上がる。
たまらなく心が惹かれてしまうのだ。


4.神様のようなおばあちゃんたち

というわけで、わたしが出合ったオススメの本をご紹介したい。

わたしが個人的に感じた3人のおばあちゃんたちの共通ポイントは、

①自然と共に暮らし、そして自然の中に働くがある。
②見えない世界を含む、大きな世界観の中に生きている。
③万物すべてに神様が宿っていると信じている。
④環境、道具、暮らし、仕事、人、全部に感謝し大切に丁寧に扱っている。
⑤すごいことをしよう、しているという感覚がまるでない。
⑥日々の中に手を合わせる(祈り)時間がある。

ざっと思いついただけでもこれくらい。

そんなおばあちゃんたちはみんな神々しく、
特別な光やオーラが身体から発せられているよう。

まるでおばあちゃんそのものが神様みたいに見えてくる。


神様おばあちゃん① 佐藤初女さん

・日本のマザーテレサと言われた佐藤初女さん
・森のイスキアを主宰
・初女さんの握られたおむすびは「いのちのおむすび」と言われ、
 多くの人を癒した。
・映画「ガイアシンフォニー」で一躍脚光を浴びることに。

初女おばあちゃんの書籍

画像1

神様おばあちゃん② 椎葉クニ子さん

・日本で唯一、焼畑農業を守り続ける椎葉村のクニ子さん
・標高900mの山深い土地、椎葉村に住んでいる
・山の神、水の神、風の神に祈りと感謝を捧げ、草木や生き物と共に暮らす
・山、植物、野草に関する知識の深さから
 専門家や学者からも「クニ子博士」と一目置かれている
・NHKスペシャル「クニ子おばばと不思議の森」で紹介され、大反響

クニ子おばあちゃんの書籍

画像2


神様おばあちゃん③ 桑田ミサオさん

・75歳で笹餅屋を起業
・店頭に出すとあっという間に売り切れてしまう笹餅
・笹をとるところから笹餅作りまで惜しみない手間暇かけてすべて1人でこなす
・プロフェッショナル仕事の流儀で一躍話題に

ミサオおばあちゃんの記事
ミサオおばあちゃんの書籍

画像3


まとめ

☆農業や畑仕事には別の世界とつながるスイッチが潜んでる
☆大正以前の人たちは根本が多次元世界の考え方をしていた
☆神様のようなおばあちゃんの言葉には偉大な教えが秘められている


おばあちゃんたちの生き方に触れて思う。

最近はサスティナブルとかSDGsなんて言葉が広がっているけれど、
そんな言葉が生まれる遥か前から
おばあちゃんたちの暮らしの中には、
当たり前のように自然と調和した生活があった。

わたしたち日本人は思い出すだけでいいのかもしれない。

画像4

#筆文字えりちゃん

とりあえず、もうしばらくは柿もぎも大忙しなので、
畑にいる時間は増える日々になるだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?