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土から世界を観る話

差別
偏見
励ましという名のプレッシャー
晒しものにして正義を振りかざす
誰かを英雄にして褒めちぎる
自己責任論を振りまく
女性蔑視
社会的弱者を見捨てる

たった一つのウイルスによってあらゆる物事が浮彫になってしまう脆い世の中だなぁ。
どんなに仕分けしても、毎日たくさん目に耳に情報が入ってくるから、
ここ数週間は毎日のように土を触っている。
鍬を振るのにまだ慣れてなくて、多分上手じゃないから畝づくりがキツくて中々進まない。
フウフウ言いながら草を抜いて、土を均して、たまに口のなかに混じる砂の味とか、大小たくさんミミズが出てきてまた潜っていくのを見つめたり、カキドオシやヨモギの香りが漂ってるのを感じながら種を撒く。
1人でずっと無心でやってるのすごくいい。

心や身体が帰る場所を見失った時、自分はこうするとちょっと落ち着く。というのをいくつか持っておけたらいい。
けれど、それすら難しい状況にある人たちのことを容易に想像できて、苦しい。

それでも、どうしようもないくらい春は盛りで、
野草や山菜やタケノコを採って、色々して食べている。
ちゃんと目を開いて物事をみつめないと、本当に大切なものは見えない。
自分の内側に問いかけながら、生きる。

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