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信じるのは己と真実だけ

元旦は親戚一同が集まってお屠蘇で乾杯してお節料理を食べた後は皆で納骨堂へお参り。帰りに神社へ参拝して帰るというのが定例です。

が、今年はコロナの影響にて、大阪の従兄弟一家は帰省出来ませんでした。

お参りも、納骨堂には行きましたが、神社は寄りませんでした。

神社ではおみくじを引くのが毎年の恒例ですが、いいんです。どうせ、私は占いの類は一切信じない。

昔から、雑誌の占いのページも飛ばして読んでいたし、細木数子も信用してません。

周囲では、どこそこの占い師が当たるだの、どこそこの占い師は予約半年先待ちだの、そういった情報が、まことしやかに飛び交う場面が今までもよくありましたが、私は一切無関心でした。

"信じるのは己と、真実あるのみ"

ただ、一度だけ友達に連れられて占い師を訪ねたことがあります。

「とにかくよく当たると評判なの。行ってみない?2人だと割引価格になるから、ねぇ?」

当時、私は夫婦仲が切迫していました。というか、切迫は常にしていたのですが、切迫の小康状態が続き過ぎて変化を起こしたくなっていました。アクションを起こすきっかけが欲しい。それで、占いの門をくぐってみることにしたのです。

普通の一軒家の普通の主婦の占い師。オーラも説得感もない雰囲気。何を占って欲しいのか?希望を問われました。

夫からこの7年間ほぼ口をきいてもらえません。それに加えて、この半年以上前からは週末は必ず無断外泊なので、彼女?がいるのは間違いないと思われます。他にも色々要因はありますが、そういった状態が続いていて、夫婦としても、家族としても機能していません。           そこで、知りたいのは、夫は今後どうしたいと思っているのか?です。このままの状態では精神衛生上お互いよくないし、何よりとても不便。彼の性格上、やり直したいと思っていても示せずに意地を張り続けているのではないか?それとも、私とは離婚したいと思っているのか?本音を知りたいのです。

占い師は言いました。

「あなた達は離婚しないわ。そうね、確かにご主人には女性がいます。でもこの2人は決して結ばれません。何故なら、相手の女性も結婚していてお互い割り切った仲だから」

「では、夫は私とやり直したいと思ってるのでしょうか?」

「ええ。ご主人は、あなたからの話かけを待っていますよ。おはようでもいってらっしゃいでもお帰りでもいい。少しずつの挨拶の積み重ねから始めていけばご主人は戻ってきます。」

ハイ、ありがとうございましたと後にしましたが、車に乗って直ぐに私は友達に告げました。

「毎週末泊まりに行ってるのにオンナが既婚者な可能性なんて、ほぼ無いと思わない?絶対に、独身のアパート住まいだと思う!んで、今更挨拶の声掛けからなんて始めれますかっつーに!地道過ぎて気が遠くなるわ」

私だって最初の頃は、どんなに返答がなくとも、100%独り言になろうとも、挨拶だけはしていた。子供の成長のことや今日あった出来事を報告していた。

でも、毎度毎度、ノーリアクションだと私の心も折れます。自分が傷付くのが怖くって、結果、話しかける時には最大限の勇気を必要とするようになり、いつしか、振り絞っても振り絞っても、枯れ果てて勇気は出なくなったのです。

よし!今夜は思い切って聞いてやろう!これからどうなりたいと思ってるのか聞いてみよう!

結果、占いのおかげで勢いが付き、その夜問うた答えが

「お前とは一生口をきくつもりはない。離婚したいと思ってるわけでもない。今の状態が俺にとってはベスト。このままが続くのがいい」

おかげで、全く当たらない占いのおかげで、離婚に踏み切り新たな人生を歩むことが出来ました。




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