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歳をとったってやつ。


数年前から、流行りの曲というものについていけなくなった。流行りの曲側からしても、ついてきてくれなんて思ってないだろうし、無理についていかなくても良いのはわかっている。
しかも、流行りの曲と書いたが、ついていけなくなったのは、なにも曲だけでは無い。
アイドル・俳優(under30)・ファッションなど、流行りという定義があるもの全てにおいて、ついていけなくなった。

これが噂に聞くあれか!と思った。
20歳代の頃、今の私と同じ年代の先輩たちが「テレビ観てても、ジャニーズなんて皆んなおんなじ顔にみえるわー」と、こぞって言っていたアレだ。
「今の若い子のファッションは、何が良いんか全然分かんないわー」のパターンもあったなぁ。

確かにテレビアイドルは、日本人の顔でもギリアウトなので、海外のアイドルなんてもうお手上げである。潔く早めに無条件降伏する。時には潔さも必要だ。

きっと歳を重ねると、顔の認識能力まで落ちるのだ。
この年代がiPhoneのソフトだったら、誰の顔でもロック解除してしまいそうだ。セキュリティがゆるゆる過ぎて、色んな所で彼氏彼女のいざこざが勃発しかねない。AIを搭載したAppleの戦略は間違ってない。

そんなこんなで(無理矢理話を変える低等テクニック)、流行りの曲を知らないので、通勤時間に聞く曲を探すのに苦労する事がある。
そう、ご存じの通り私は、“NO MUSIC, NO LIFE.”という、タワレコのキャッチコピーに全乗っかりして生きているので、イヤホンは何処へ行く時も必須だし、うっかりイヤホンを忘れたなら、IC系交通カードを忘れた時くらい焦って凹む。通勤必須アイテムランキングなら、財布より断然上位である。

いつもは、聞き慣れた好きなアーティストの曲を聞いたりするが、時々「違うの聞いてみようかな」と変化球を欲する時に、悩む。
そんな時に登場するのが、「80's洋楽ベストヒット」などのプレイリストだ。
Apple Musicが、ありがたい事にこんな素敵なプレイリストを準備してくれている。
さすがApple、もう尊敬しかありません。

BGM的に聞き流すにしても丁度良いし、ベストヒット曲なので「あ、これ知ってる。やっぱり良い曲だな。」なんて、知ってる曲も出てくるので、聞いていて楽しい。
Apple Musicがあれば、わたしの、“NO MUSIC, NO LIFE.”は無敵かも知れない。タワレコは複雑な心境かも知れない。

数日前に美容院に行った時、担当の美容師さんが、「最近はどんな音楽聞いてるんですか?」と、何ともタイムリーな話題を振ってきてくれたので、「新しい曲が分からなくて、80年代の洋楽とかがいっぱい寄せ集めてあるやつとかー」と正直に答えると、「ああ、オムニバスですね」と、クイズを出題したつもりはないけど、正解っぽいのを出された。
「昨日から、熱っぽくてー、喉が痛くてー、咳が出るんです」
「ああ、風邪ですね」みたいな感じ。正解。
数日前の会話なのに、今もオムニバスというワードが出てきそうになくて、焦った。
少し考えたら出てきたので、今日は多分脳みその調子が良い。いくら考えても出てこない事が、ザッと計算でも247回くらいある。

顔認識能力に加えて、記憶能力も落ちてきている。これも、歳を重ねることの影響なのか。

他にも今後どんな加齢による影響があるのか??

歳を取ると、、、
痩せにくくなる。
頑固になる。
恋愛ドラマを観なくなる。
天海祐希が好きになる。
部屋の片付けが億劫になる。
この前買った事を忘れて同じ調味料をまた買っちゃう。
洗濯は洗濯機がギリ稼働する所まで溜めてからやる。
名前のないオリジナル料理を作れるようになる。
乾いた洗濯物をクローゼット経由せずにそのまま着用する(むしろそっちの方が効率良いな、とか思ったりする)。

こんなところだろうか。
今はまだ科学的に解明されてなくても、きっとそのうち「加齢による影響」として記者会見で発表されるのではないだろうか。

読み返すと、なんだかよく分からない文章になってしまった。起承転結もへったくれもない。これも加齢の影響かも知れない。

でもまあ、これら全部を歳を取ったせいに出来る精神力は「加齢による影響」の数少ないメリットなのかも知れない。

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