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クルーズ客船で働くクルーのシフトはどんな感じ?


今回はクルーズ客船のフロントデスクのシフトのお話。

各クルーズ会社によってもマチマチですが、過去に働いたことのある、過酷なクルーズ会社の情報も入れつつお伝えします。

豪華客船のクルーのシフト

わたしの船は、4人のフロントデスクスタッフと2人のコンシェルジュが乗船しています。

コンシェルジュデスクが別途あるクルーズラインもありますが、わたしの船では、1つの長いカウンターを、デスクから向かって左から、コンシェルジュ、フロントデスク、ショアエクスカーションデスク(ツアーデスク)で使っています。

フロントデスクに2人、コンシェルジュデスクには1人常時います。

コンシェルジュデスクは、午前7時30分~午後7時30分。
フロントデスクは、午前7時~翌午前1時。

フロントデスクは24時間ですが、フロントデスクスタッフの勤務時間は、上記の時間となり、午前0時~午前8時までは、Night Auditorという会計部の人が、カウンターの後ろにあるオフィスで会計の仕事をします(カジノやレストラン、バーの会計などをまとめる)。そのあいだは、デスクベルが置いてあり、ゲストが鳴らすとNight Auditorがカウンターに出てきます。

下記、わたしの船のフロントデスクのシフトです。


基本的には労働時間は9時間前後です。シフトは4つのパターンに分けられていて、1日ごとに変わります。こんな感じで
Day 1  12:00 – 20:00
Day 2  07:00‐12:00 / 17:00 – 21:00
Day 3  07:00 – 12:00 / 20:00 – 00:00
Day 4  12:00 – 17:00 / 21:00 – 01:00


8時間オフ(Day2)がある日は最高で、寄港地を思いっきり楽しめます。
ただ、15時とかに出航だと、8時間オフがあっても、お昼までは仕事のため、8時間の意味はあんまりないですね。


更にはSea Day (航海日)に8時間オフがあると何していいやら、、、
とか言っても、お昼寝したり映画観たりしてると8時間あっという間に過ぎちゃうんですが、、、

ちなみにクルーは昼寝をよくします。それでも夜も寝れる。すごいです。体力的に疲れるんでしょうね。本当にみんなよく寝ます。


空き時間には、お昼寝、映画またはドラマ観たり、あとジムに行く、などもクルーの定番です。というかそれ以外でいったら洗濯物くらいしかやることありません。


某〇ー二バルクルーズのフロントデスクのシフト

えー覚えてないのか思い出したくないのか、、、単に数年前の話なので覚えてないのか、、、

うそ!思えてます!すごい辛かったもん!若くなきゃやってられなかったですね。本当に。まず給与安すぎ!(これについてはまた記事書きます)

まずフロントデスクの人数ですが、船によって違います。わたしが働いていた頃は、このブランドの客船だけで、24隻ありましたから。

そうすると船のクラス(収容人数)もかなり違います。

大きい船だとフロントデスクスタッフだけで20人くらいいますし、中型船(ゲスト2000名ほど)の船でも14人?くらいフロントデスクスタッフがいて、常に3~4人はフロントデスクにいます。

ちなみに、現在働いてる会社だと、1日に働けるのは最大10間ですが、この鬼会社は最大13時間で、10時間くらい余裕で働きます。

しかもデスクが混みます。いつもゲストが長い列を作ってます。恐ろしいけど本当です。コスタ、カーニバル、ロイヤルカリビアンとか、思いつく有名どころのファミリー向けの船はこんなもんです。

リバークルーズのフロントデスク

リバークルーズは個人的には働いたことはありませんが、わたしのクルーズラインにもリバークルーズを4隻所有しているので、その情報です。

リバークルーズのゲストの乗客定員は100名ほど。

フロントデスクは3名で、常時1名がカウンターで勤務しています。
(カウンターというか、本当に小さい立ちデスク)

こういった小さいクルーズでは当たり前ですが、オーシャンクルーズより仕事が細分化されていません。

ということで、色んな役職の人が2部署まとめてみたりしているので、このフロントデスクスタッフもオーシャンのフロントデスクでやらない仕事までやってたりします。

他の部署のシフトは?

オフィサー。

よくみなさんが思いつく、上下白のユニフォームで(紺の場合もありますが)、肩に線が入ってる人ですね。

その人たちをオフィサーと呼びます。船で役職のある人ということです。

操縦室で働くブリッジオフィサー、船の心臓、エンジンルームで働くエンジニア、各部署のマネージャーなどは、オフィサークラスです。

オフィサーの勤務時間は基本的には、午前8時~正午、4時間休憩をはさみ、午後4時~午後8時です。もちろんマネージャーくらすは、何もなければこの時間ですが、ゲストの下船、乗船日などは、1日中働いてるくらい忙しい日もあるので、あくまでも何もかもがうまくいってる、平和な日のスケジュールですね。

ちなみに、夜遅くまで働くバーマネージャーやカジノのスタッフは勤務時間帯はまた別です。

クルーに休日はない

クルーの中では常識ですがちなみに知らない人もいるかもしれないので、書いときますが、クルーズ客船のクルーに休日はありません。1日たりともありません。

乗船中は鬼のように働く、それがクルーです。

※ちなみにショップやカジノで働く人は、船が港に停泊中は、法律上営業してはいけないので、1日中港で停泊、または1泊や2泊ってときは、2連休、3連休あります。その代わり歩合で給与が決まる場合もあるので稼げませんが。

お金なんてどーでもいい!港を楽しみたい!って人にはおススメの部署ですね。

まとめ

というわけで、クルーズ客船3社で働いたことのあるクルーの、シフトについてのお話でした。

クルーはタダでなんなら稼ぎながら世界中周れていいな!って思うかもしれませんが、それなりに働いてるので寄港地で下船できないなんてことは珍しくないですし、その逆で、時間のあるクルーは給与がないのでそれはそれで大変そうです。




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