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企業のリクルート広告は学生に見られていない? 就職活動のステークホルダーとは

企業のリクルート広告といえば、SNSやYouTubeで発信されたり、CMやメディア・パンフで作られたものを思い浮かべると思います。ところで、こうした広告は、実際に学生さんはみているのでしょうか?

採用活動のステークホルダー

企業向けリクルート広告のターゲットは学生さんですが、学生さんが就職を決断し入社するまでの経路は多くあります。リクルートプロモーションは学生向けの広告になりますが、就職は本人の意向だけでは決まらず、そこに多くのステークホルダーが関係します。学生さんやその親がみる広告、だけではなく、多くの方がみるものであると考えることです。

親御さん

子供の進路選択にもっとも影響を与える存在です。

先生・恩師

生徒さんの学生時代をよく知る立場として企業評価や考察を鑑み、よいアドバイスをくれます。

学生支援課・就活担当課 

就職情報先として、学生さんが最も頼りにする窓口です。

同級生 

友人がシェアする情報共有や口コミは 判断基準としてかなり高いウエイトを占めます。

貴社クライアント

お客様は貴社のサイトを見ると同時に、採用のページを見る機会があるかもしれません。また採用活動を同じようにやっているクライアントであれば、大いに参考にされているはずです。

他社競合

競合となる企業は、他社の求人情報やプロモーション方法にも注目しています。

広告代理店

企業の広告制作に関わることがある立場として、検索を通じて採用広告や業界動向、学生のニーズを把握しようとします。

企業コンサルタント

企業にアドバイスを与える立場の方は、よりよい採用活動を実施してもらうように、つねに同行を注視しています。

学生は企業のリクルート広告をみているか?

企業広告をみているかどうかとなれば、決してみないことはないですが、予測として、エントリー対象として学生さんの検索候補に入ったり、説明会でパンフをもらった時に、出ることが多いのではないでしょうか。つまり検索したり、閲覧した後に出てくる「レコメンド」としてネット広告が表示されるのです。

大量なCMやネット動画の配信なら、初見でみることもあるともちろん思いますが、費用対効果も求められる時代に、潜在層も巻き込んだ販促は、効率の悪い気がします。

また、ネット広告の効果検証でクリック率がよくても、属性非公開が主をしめるネット広告では、上記のステークホルダーが見た可能性が多くあり、学生さんが見たかどうかまではわかりません。

すべてのステークホルダーを意識した広告作りはできないので、誰か一人具体的な仮説(ペルソナ)で誘導への戦略を練ることが、良いと思います。

リクルート関連広告では、イメージLPや動画の販促をするより、説明会などの集客にコンバージョンを置いて広告配信をする方が、効果測定しやすいと思います。

また、広告がよくても、そこからたどり着く採用サイトが今ひとつだったり、来てみた説明会が広告の印象と違って今一つと判断されれば、エントリーしない可能性が高まります。

まとめ

広告は情報をブーストするものとして重要ですが、広告は拡散するだけです。本当に大切なのはWEBサイトでの情報発信を、継続することです。貴社の良さが誠実に表れ、サイトコンテンツが正しく適切であれば、学生さんはAIでも自然検索でもいつか貴社にめぐりあえるでしょう。広告はそのお手伝いです。だから、企業広告をみてもらえるよう考える前に、採用サイトをまず更新しましょう。

※イラスト生成:Canva


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