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企業は何を学生に求め、学生は何を求めて企業にエントリーをするか

採用プロモーションの企画を手がけるときに、企業側の目線と、学生側の目線の双方を考えることがあります。依頼される私も社会人ですので、立場としては企業側に依って考察してしまうことが多いのですが、ターゲットが学生さんである以上、学生のマインドを理解しようとする姿勢が重要です。

企業は学生に何を求めているか

様々な会社があると、もちろん思いますが、中小企業は学生に対して、「我が社にあった人財」をもとめることが多いと思います。それは思考力や丁寧さ、コミュニケーション能力など、下地となる能力はもちろん、社内の仕事内容や作業にフィットしそうな(できればすぐに戦力になるような)人を選ぶ傾向にあるのではないかと思います。

ただ、日々変化するビジネス環境や将来は企業自身にも正しく予測できないことがあるため、柔軟に対応可能な人を採用したい、という気持ちはもちろんあると思います。そうした素質を、アジェンダや面接で推し量るのは難しいことです。だからその人の成長やキャリアパスを意識した個別面接より、様々なテストや定型的な質問でまず比較をすると思います。

学生は企業に何を求めているか

今の学生さんが企業に求めているものは、「自分が成長でき、やりがいを見いだせる場所であるかどうか」ということが多いのではないかと思います。もっとシンプルにいうと「合っているか、楽しいかどうか」です。

そうした意識を持ちつつ、キャリアパスや成長機会、良好な環境、働きがい、そして社会貢献ができるか。企業のビジョンを調べ、自分の入社する意味を、現代の学生さんは膨大なネット情報収集を得てしっかり考えます。選ぶ立場としての学生さんにとって、企業がWEB発信する情報は大切です。

企業はどのような採用プロモーションを実施するのが適切か

企業が適切な採用プロモーションを実施するためには、もちろん自分たちの特色をPRすることは大切ですが、それ以上に学生が求めているものを理解し、それに対応する形で発信することが重要です。こうしたことは直接話す機会を得たり、ワークショップなどでできるだけ若い世代と接触することが良いと思います。

その上で、企業が考えるキャリアパスや、実施している福利厚生やCSR活動を積極的に発信するのがよいと思います。一番大切なのは作ることでなく、日々の発信・更新を継続し、常に新しい情報が学生層に届くような下地をつくることです。実際のところどんな会社であるかを、リアルに感じたいと学生さんは思うはずだからです。広告も大切ですが、もっと大切なのはコンテンツ(中身)です。

どのようなプロモーションが学生に刺さるか

現代の学生さんが刺さるプロモーションは、「この内容は自分に向けてものだ」「ここは自分が希望している会社である」と思えるような要素を持つ情報発信や広告です。それは幅広く一般にむけてのものより、具体的な人物像を挙げた内容の方がよいと思います。

そのために、先輩インタビューや業務の一日、SNSでの活動の様子の発信、WEBミーティングやライブ配信などがあります。そこでみた姿が自分と重なったときに、学生さんは積極的に資料収集をはじめます。共感を呼び、エントリーを促すためには、我が社はあなたを人財として希望しているのだ、と思わせるようなアプローチがいいのではないかと思います。

まとめ

採用プロモーションが成功(つまり人財を獲得)するためには、企業と学生の間の視点は元々異なっていることを前提に、学生が求めるものを理解しようとする姿勢を持って、情報発信を継続することが大切です。

また、学生さんが貴社を選ぶ理由は、同時に顧客が企業を選ぶ理由、価値にもつながっていると思います。良い人財を獲得するためにも、採用活動を通じて貴社の価値を考えていきましょう。

イラスト生成:Canva


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