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チーズだけ山盛りの朝ごはん@Amed

階下のカフェバーで朝ごはんを食べて少し仕事をしようと降りていくと、Osmanがいない。スタッフらしき女子が働いていた。

Osmanはいないの?と聞くと、今日は16時出勤とのこと。シフト制なのか。

昨日はOsmanがサッと朝ごはんを作ってくれたが、今日は店の通常メニューから選ぶ。写真がなくよくわからないし、まあまあ高いので、一番安いのを注文。コーヒーと共に。

女子がテーブルに持ってきてくれたそれは、大量のチーズ。大量のチーズオンリー。

チーズ山盛りてんこ盛り



おばちゃん、これチーズだけやで〜 大量のチーズ、オンリーやで〜

って言うてくれたらええのに。こんな、大量のチーズだけ食べる人おるん?オリーブとかトマトとかキュウリとか、欲しいやん。

しょうがない、注文したのは私だから。


パンと一緒に、常識の範囲内でチーズを食べ、3分の2くらい残したチーズを「明日食べるから冷蔵庫でキープしといてくれる?」と女子にお願いする。

「だってめちゃくちゃ多いやん」少し苦笑いで言うと、女子はうっすら微笑む。

日本の仕事にとりかかる。

終えると、レコーディングで参加するかもしれないイランの曲の譜面作成。イランの音楽は、総じて、フレーズがあっちこっちへとんでいって構成が入り組んでいるので、譜面を作った方が全体像をつかみやすい。

一曲はピアノメインと決まっているので日本でほぼアレンジも固めてきたけれど、もう一曲は、「これもピアノ入ると良いかも」と、先日セルダルが突然提案してきたので、念のため準備しようかな、というところ。

微分音まみれだし、原曲は弦楽器とサントゥールがほぼユニゾンだ。微分音が多いのでピアノでユニゾンはなぞれない。うまくいかなそうだったらやめとこう、くらいにしておこう。

今日はピアノを使わせてもらえるのが19時からだ。暑すぎて外出する気にもならず、自室でダラダラ読書する。渡辺淳一の「遠き落日」、野口英世の伝記だ。とても面白い。

読了して、界隈を少しうろうろする。Amedはトルコの中でも比較的大きな街だが、それでも東アジア人は珍しく、好奇の目で見られる。

「中国人」「韓国人」という単語が、幾度となく耳に飛び込んでくる。「日本人」とは言われない。

「やあ、エリカ」と話しかけてくる人もいる。絶対どこかで会った顔なのだけど、思い出せない。Amedでは特に毎日のように誰かと新たに知り合うのでわからなくなるのだ。

普通であれば記憶の中の誰かと同定しようと努めるだろうが、まぁ暑いので、適当に流してしまう。東京より湿度は低いが、めちゃくちゃ暑い!

さて、だいぶ涼しくなった19時ころ、昨日もお世話になったスタジオでピアノを借りる。

オシャレ施設
電子ピアノ借りる



早速弾き始めると、「クルド語を話す東アジア人が、クルド音楽をピアノで弾いている」という現象が奇異すぎて、入れ替わり立ち替わり、ギャラリーが入ってくる。ドアを締めていても関係ない。

最初は彼らと話したりしていたが、レコーディングまであまり時間もないので、途中からは集中する。自由に誰でも入ってきて、時には真横に座ったりして、距離感にビビるが気にせず弾く。それはそれで良い練習になる。

3時間ほど練習して、宿に帰る。実は施設に中庭があることを教えてもらう。良い雰囲気じゃないか!なかなか賑わっている。せっかくなのでビールをいただく。

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