クルド語の祝祭@Amed(ディヤルバクル)
今日5/15は「クルド語の祝祭」。
1932年の今日、Celadet Elî Bedîrxanとその仲間が主導して、クルド語での初の雑誌「Hawar」を刊行した。Hawar は 1943 年まで続き、57 号まで発行された。言語と文化を守るため力を尽くすプロセスの第一歩であるとして、クルド人はHawarが刊行された日を毎年祝う。
イスタンブールからAmed(ディヤルバクル)へ移動してきた。クルド語デーに合わせて、旧市街でレセプションが行われていて、私はそこにいるから来て!今日からお世話になるBerîvanから、このようにメッセージがあった。
古い石畳の道、迷路のように入り組んだAmedの旧市街。昔観た「ラビリンス」という映画をいつも思い出す。デヴィッド・ボウイが出ているやつだ。
ガラガラ大きなスーツケースをひいて指定の場所、野外カフェのような場所へ到着すると、たくさんの人が集っていて、プロジェクターで映し出された映像を見ている。
Berîvanや、去年お世話になったFerayがいて再会を喜んでいると、後ろから声をかけられる。Gernas!Waar TVのプレゼンターで、昨年彼の番組に出演した。
Gernasと話していると、Rasul Bafeyî現る!とても人気のあるコメディアンで、私もいつも彼の番組を観ている。まだ会ったことがなかったので突然現れテンションがあがる!ミーハー心で写真を撮ってもらった。
レセプションが終わりBerîvanの家に行くと、彼女の母が熱烈に迎えてくれた。「よく来たわね!Berîvanからエリカが来ると聞いて、楽しみに待っていたのよ」と。嬉しい!
大好きなファスリエをご馳走になり、チャイの時間にBerîvanに最近取り組んでいる仕事について尋ねる。
彼女は2023年2月の震災以降、被災地のSemsûr(アドゥヤマン)へ通い、復興支援と並行して、Semsûr独自の風習にスポットを当てて論考を書いている。
クルドのたいていの街では結婚式、結婚式、結婚式、が儀式の第一と捉えられているが、Semsûrだけは葬式が第一で、人々も他の地域の違いとして自認しているそう。
葬式専門の女性Dengbêjもいる。SemsûrではDengbêjとは言わずZakirという。アラビア語由来の言葉Zakirは「考え、思考」という意味で、それを声で表現するという意味合いで、Dengbêjのような人をZakirと呼ぶのだろう。
「Semsûrに関わり始めて、彼らの使う言葉、独自の風習に驚くことばかりだよ!やるべきことがまだまだたくさんある!」
とても充実した様子が伝わってきた。彼女は本当に精力的で、生き生きと楽しそうに仕事をしてしている。滞在中にいろいろと教えてもらおう!
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