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遂に家事にタッチできた@Befircan

お母さんは背中やら脚やらあちこちが痛いようで、「エリカ、ここも、ここも、全部が痛いよ。来年あなたが来た時は私はいないかも」と、時折冗談めかして、でも辛そうに言う。

寝たきりのお父さんの介護を、基本的にはお母さんとセルダルの二人でやっていて、夜もよく眠れないし、相当な負担がかかっているはずだ。

勝手に長々と居候させてもらっている身なので、できることをやりたいと常に思っているけど、「ゲスト」なので、なかなかやらせてもらえなかった。

でも、昨日、「エリカ、お腹すいているでしょう。朝食の準備してきて」と言ってくれた。何かやりたがっていることに気づいてくれたのだと思う。

朝食より負担がかかる洗濯、これにもトライしようとした。「エリカの仕事じゃないから、お願いだからやめて」と、セルダルに全力で止められたが、お母さんが物干し場に行くのにそっとついていって、一緒に干した。ものすごく喜んでくれた。

夜はベロの家で夕食をいただいた。ベロがたくさんお土産を買ってきてくれた。セムロもお気に入りの洋服を「エリカにこの色、すごく似合う」と言ってプレゼントしてくれた。

踊り始めると、一緒に踊ってくれる



2日後、この天国から発つ。

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