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コメディアンに絨毯をもらい学者に本をもらう(2019年9月スレイマニヤ)

午前中、スレイマニヤ博物館へ行ったあと、「幼馴染でコメディアンになったやつおるから、そいつのとこちょっと寄ろか」とジャフさん。

コメディアン自身がデザインして作り上げたというお宅は、めちゃめちゃファンシー。古いラジオや蓄音機があったりしてとても素敵だった。
ジャフさんが、「この絨毯、俺にくれよ」と戯れると、「ええよ。はい、これ君にあげるわ」。
なんと、コメディアンから私がその絨毯をもらってしまった。「これもあげるわ」「これも持って帰り」。なんかいろいろもらってしまった。
コメディアンはISをいじるネタを何本もやっていて、何度も殺されかけたという。そういえば、コメディアンに限らず、「シリアスな素材で茶化す」というシーンをよく見かける気がする。

某大学の先生が研究のためにある本を探していて、それを買ってきてほしいと言付かっていたので、そのミッションをジャフさんに伝えた。
すると、「おお、その本書いたおっさん、友達やから言うたるわ」
またまたジャフパワー炸裂。なんとその学者先生のお宅へ直接伺うことになった。

それは小高い丘の上の高級住宅街にある、絵に描いたような豪邸で、家中が世界各地で集めてきたと思われる像で埋め尽くされていた。観音さんや大仏さんもたくさん。
書斎の本棚は几帳面にカテゴライズされていて、一つ一つ指差しながら几帳面に説明してくれて、ご自身の著者についても一冊一冊几帳面に説明してくれた。
そして、先生が求めていた本をくださるのみならず、「君にもこの本をあげるよ」とサインを書いてくださった。オールアラビア文字のクルド語、、読まれへんがな。これを読むために勉強しようじゃないか。

ジャフ邸に帰宅して、日本カレーが大好きだというジャフさんへ、よくしていただいたお礼にカレーを作った。

食べ終わったタイミングで、「飲もうぜぇ〜」ハラブジャ前市長がビールとワインを大量に引っさげて登場。
ものすごい勢いでガブガブ飲むハラブジャ前市長。ワイングラスがお猪口に見える。
ジャフさんがいつになくシリアスな顔でクルドの歴史や今後のことを話してくれている間も全く会話に入らず、「かんぱ〜〜い!」と能天気に飲んでいる。
「ノープロブレムノープロブレム!ひゃっひゃっひゃっ」
持ってきたワインを飲み尽くし、ご機嫌で帰路につくハラブジャ前市長をお見送りして、宅飲みはお開き。今日も愉快でございました。

明日は北上して、クルディスタン自治州の首都、エルビルへ向かう。

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スレイマニヤ博物館。重要な考古資料がその辺の石みたいにゴロゴロ置かれていて、館長がめちゃめちゃ触る。絶対あかんやろ、と思い「そんなに触って大丈夫ですか?」と尋ねると、「俺はええねん」と主張。

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「ちっこいやつ一個ぐらいくれよ」とかすぐ言うジャフさん。

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おととい会った前首相のOmerさんが博物館におった

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露店という露店ですぐ試食するジャフさん(ダイエット中・本人談)

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コメディアンに絨毯もろた

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コメディアンがクルドの民族衣装に着替えてきてくれた。かっちょええ。

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学者先生に本もろた

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サイン付きよ

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ジャフさんへのお礼に日本カレー作った

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ハラブジャ前市長と宅飲み

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ずっとにこにこでチャーミングなハラブジャ前市長。大好き!

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