Ali Tekbaş初対面
朝から対面にあるマーケットで少し食料を買って、コーヒーを飲みながら止めてしまっていた仕事を少しする。
ワッカス先生からここを訪ねるといいよ、と連絡をもらった。クルド語で書かれた本を扱う出版社としてはおそらく最大手のNûbihar。渡に船!ちょうど、クルド音楽についての本が欲しくて調べようと思っていたところだった。
仕事と洗濯を終えて早速向かった。本屋的な感じかと思えば、建物の一室をオフィス兼ショールームにしている感じだった。
求める分野の本を片っ端から見せてくださり、いくつかの本を購入した。ゆっくり読み進めよう。ワッカス先生へのお土産として新作の小説も購入できた。
さて、今日は、Ali Tekbaş氏に初めて会う、というビッグイベントがあった。トルコに渡る前に、「歌を教えてください」と連絡していた人だ。
LaWjeというグループがあり、Aliはそのボーカリストだ。LaWjeがリリースした曲は全て聴いているし、Aliが出ている番組もチェックしている。つまり、私はただのLaWjeファンだ。
イスタンブールへ帰ってきてすぐにAliに連絡すると、出演している演劇が今日上演されるからおいで、と招待してくれた。リハーサル前に会ってコーヒーでも飲もう、と誘ってもらって緊張しながら出かけていった。なにしろただのファンなので。
シアターの前で待っていると、だいぶ遠くの方から手を振りながらAliがやってきた。「えりか!よく来たね!元気?さぁコーヒーでも飲みながら話そう!」会った瞬間に緊張がほぐれた。イメージどおりの太陽のような人だ。
シアターのすぐ近くのカフェで、コーヒーを飲みながら、AliとSerdarと私と他何人かで一緒に何かやろうという話や、6月にAliの義理の妹の結婚式がColemêrgであるから一緒に参加して、その時にDengbêjを訪ねようという話など、わくわくする話をたくさんしてくれた。
私がAliから何を学びたいかという話も。ひとまず、明後日に、私やりたい曲のうちの一つをやるレッスンがあるので早速参加させてもらうことになった。楽しみすぎて震える。
その後Aliはリハーサルに向かい、私はシアター内のサロンでチャイを飲みながら、上演時間まで待つことにした。
まもなく上演、シアター内に入って係の人に案内してもらうと、最前列のド真ん中の席だった。
“Hayat seni çok seviyorum”(人生よ、私はあなたを愛している)
原作はİlhan Sami Çomakという人の作品。彼は1973年にBingölで生まれ、1992年にイスタンブール大学に入学したあと、1994年に拘留され、逮捕された。その後28年間刑務所にいる。幼少期のこと、人生と詩の見方、正義の探求についての作品を著しており、“Hayat seni çok seviyorum”は彼の自伝的な作品だという。
演劇は主にトルコ語で上演されるAliと音楽家Gülsevenの2人劇。私はトルコ語がほぼわからない。それでも時折はさまれるクルド語セリフから話の大筋が見えた。また2人の熱演が素晴らしく、また美しい歌声を聴くことができたことも最高だった。
終演後、Aliに「ビールでも飲もうぜ!」と誘ってもらい、飲みに行った。飲んでいると、たまたま通りがかったAliの仲間が合流してきた。と思ったら、彼もLaWjeのMVでよく見知っていたミュージシャンだった。こうしてどんどん繋がっていくことがとても嬉しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?