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お父さんが山の上に開いた泉を掃除する@Befircan-Gever

夕方頃まではベロの家のバルコニーで過ごす。コーヒーを飲み、ケーキを食べ、チャイを飲みながら、Kindleでミステリー小説を読む。

バルコニーでダラダラ スズメが遊びにきたり

去年この村にいた時にも書いたのだけど、この村は天国すぎて本当に危ない。緩くボーッと過ごすのに何の抵抗もなくなってしまう。

私がバルコニーで寝そべって本を読み耽っている間、ベロは家中を掃除しまくっていた。

さすがに体を動かそうと思い帰宅すると、セルダルと弟のセダットが「水を作りに行く」という。水を作る??ついていくことにした。

思ったよりもずっとずっと山の方へ登っていく。草花をかき分けかき分け。

一面、緑が輝き、紫と黄色の花々が咲き、「うわぁ〜!」という言葉にならない言葉が思わず漏れて止まらないほど、美しい場所だ。

「ここはSadiおじさんの土地、あそこからはYaşoの土地だよ」

しばらく登っていくと、「はい、着いたよ」

さっきから、何を目印にして、誰々の土地、と言っているのか、何を目印にして、「着いた」と言っているのか、さっぱりわからなかった。

「子供の頃、ここでずっと遊んでいたんだよ。あの山のてっぺんに、一本だけリンゴの木があって、そのリンゴを獲るためだけにこの山を登ってたんだ」

いい話だなぁ。こんな天国で子供時代を過ごして、悪い人間になるわけがない。

さて、「着いたよ」と言ったその場所には山頂から雪解け水が流れてきていた。その一部の石をいくつかどかすと、そこから水が湧き出てきていた。

「この泉はお父さんが開いたんだ。ここから村へずーっと水を引いたんだよ」

それはそれはものすごい距離だ。大変な重労働だっただろう。そのおかげで、村で豊かな水を得られるようになったのだ。

セルダルはその泉から泥を掻き出し、きれいにしていく。すると、不純物を濾すためのフィルターが壊れてしまっていたことが発覚。新たに買ってから設置するということにして下山。

眼下にはGeverの平原が広がる。どこに目を向けても美しすぎて、「ふぁ〜」が止まらない。

天国すぎて危険な村Befircan。密かに疲れたようで、22時頃に早々に就寝。

帰宅するとお母さんの絶品ドルマ

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