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天狗岳で猫ミームの泣き叫ぶ子猫みたいになった話①

こんばんは。ここ半年くらい、もやもやとした日々を送っていました。
最近流行りの猫ミームの頭抱えて泣き叫ぶ子猫のような発作が定期的に来てました。(過去形なのは、抜けつつあるから)

八ヶ岳連峰 天狗岳 2,646m 

年末、長野の天狗岳に登って来ました。
天狗岳でもずっと泣き叫ぶ子猫でしかなかったワタシ。
おひま? おひまですよね? ちょっと長いけど読んでもらってもいいですか?

天狗岳は岩が多い山で、年末だったんだけど雪がうっすら? 氷もうっすら? みたいな感じで、アイゼン履かなくても、まぁ行けるかな? いや、履いたほうがいいか? ここは外してもいいんじゃない? みたいなやり取りを一緒に行ったパーティーの3人とやりあってたんですよ。それがまず良くなかったみたいで、登山って登り始めの30分がキツいから休憩しすぎるのもよくないんですよね。定期的にリセットされて最初の30分が何回も来る感じになっていたらしくて、いつもよりキツいなぁと思っていて。

しかし、樺の木の隙間から差し込む陽がキレイだし、苔かわいいなとか、所々に残る白い雪とかもすごく良いなって、楽しんで登ってたのです。ちなみに、今回の計画ルートはこんな感じ。

 理想

いつもお世話になっているYAMAPで、きちんと登山計画を立てて行くんですが、歩くのが遅いみたいで全然参考タイム通りに行かないんですけど、それでも目安にはしていて第二展望台に辿り着き、拓けた景色(トップ画)に感動して、キツいけどあと30分くらいだ、頑張ろうって進んでいくと、頂上が遥か上に見えて、現れたのがすごい急勾配の岩・岩・岩
息切れしながら、岩一つ一つ黙々と登っていくと、先についていた二人がもうちょいだよと声かけてくれて、登った時の達成感は一塩。
とりあえず、西天狗岳登頂成功っ!
しかし、正直その時は景色どころじゃなくて、やった、できた、登れた。という安心感の方が強かったな。

ようやく、西天狗岳山頂で昼食です!
出来れば上で暖かいご飯を食べたいねという私たちパーティーは、各自コンロと食材をいつも持ち込んでいるのだけれど、時間的にそんなゆっくりしている場合じゃないとおにぎりだけで食事を済ませます。

天狗岳に来て楽しみにしていたのが稜線歩き。
目の前にはそれらしき道が!
晴れて気持ちよく、隣の山々を眺めながら歩くなんて最高じゃん!
行く先に小屋も見えていて「黒百合フュッテもすぐそこだから!」「ビーフシチューがあるらしいよ!」と、励まし合いながら、私たちは気合を入れて西天狗岳を後にし、再び急斜面の岩稜歩きへ。

なかなか足の筋肉を酷使しながら進み、見えていた道に辿り着いたワタシ。
「思ってたのと違う!!」
風強すぎ!
いやいや、もうちょっと先まで行ったら穏やかになって景色も楽しめるんでしょ? と、なんとか歩いていたけど、どんどん風が強くなる! 
写真じゃ風って見えないんだね〜(あたりまえだ!)何とか東天狗岳頂上まで辿り着いたんだけど、キッツ。余裕がない私たち。

でも、少し小屋に近づいた! あともうちょっと!
と、何の疑いもなく進み始める。

風のゴーって言う音と、シェル被ってるから耳も聞こえないし、視界も悪いし、寒くてネックウォーマーで口元隠すと、息できないし。段々、ふわふわして来てしまって。ふと下見たら、靴紐が解けてたから結ぼうって、腰を落としたの。そしたら、紐の結ぶ体制でフリーズしてしまって。
これヤバいなと、座りこんだ。酸素が薄くて、寝っ転がって、ぼーっとしてたら、大丈夫〜? って前方から声が聞こえて。

チラッと横向くと仲間が心配そうに見てて、その時はね、「あ〜行かなくちゃ」ってより休憩したい。眠たい。と思ってしまい。眠る体勢になって、心穏やか、表情穏やかに、「私ここで待ってるから、先行って〜」と本気で述べていた。ふと言ってみて「はっ?」と、急にスンと我に返って、「こんなこと実際に言うことあるんかい!」と、靴紐結んで進み始めたんだけど。まだまだ先は遠くて。
もうほんっと、ずーっと風なのよ!強風なの!ひどい!

何とか粘って、急勾配を降り切って、あと小屋まで一直線だ! って安心すると思うじゃん? 今度は横から殴りつけてくる系の風に変わって、アイゼンつけてたから、いつもより3cmくらい足を高く上げないといけないし、体力が・・・体力が・・・ゴリゴリ削られてく〜。
余裕がないながら前方の看板をチラチラ見ると、えっ・・・って、ちょっとイヤな予感が・・・
いや、しかし、そんなことあるわけない! 信じない! 信じないぞ〜泣

現実

と、たどり着いたの【根石岳山荘】だった。。ウソだろ!!
しかも年末年始と1月から3月しか開いていない。。
ビーフシチューのために頑張ってたの。泣
何を言うか! 屋根があって風が凌げるだけありがたいんだ。
しかし、どうやって帰るんだよ〜

続く →

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