見出し画像

或る美人の告白

私は美人だ。そのことで得をしてきたことは確かだ。彼氏は絶えずいたし、デートの際にはお金を出すことはなかった。

高級なレストランや海外旅行に何度も連れて行ってもらったし、ブランド品もたくさんもらった(そして売った)。女であることと顔が有利に働いて、良い職につけた。

なんかここまで書いてみて、自分て港区女子たちとたいして変わらないじゃんと思った。

だから、バカが溜飲を下げるためにだけ書かれた港区女子の生態に関する文章を読んでも「くだらない」としか思わなかったんだな。

私が港区女子と違うところは、自分で稼げるところと、飲み会に行かなくても日常にハイスペ男子がいたこと、高級レストランやブランド品にあまり興味がないことぐらいだろう。

それでも見た目で男たちに消費されてるような部分は彼女たちと同じではないかと思う。

そして、そういう女たちを外見で判断して寄ってきた男たちをいつも「どうせ顔だけで寄ってきたんでしょ」と、冷めた目で見ていた。

ある日、友だちが婚活パーティーに行きたいと言い出した。私は付き添いで、彼女と一緒に参加することになった。

パーティーは回転寿司のような形式で進行し、男性が順番に女性の席に座って会話をするというものだった。

最初に約25人ほどの男性と話し、その後、フリータイムが設けられ、再度話したい相手を選ぶ時間がやってきた。

その瞬間、私の席に急に10人以上の男性が列を作り始めた。直前に話した男は私のところから動こうとせず、明らかに再度話す気マンマンだった。

その様子を見て、私は「こいつら全員しねばいいのに」と、心の中で呟いた。

私は見た目で寄ってくる男とはとりあえずつき合うことはあるが、最終的には全部嫌いになって別れてる。

それよりも、自分に興味のない男が好きなのだ。私の外見に興味の無い男を振り向かせることに生きがいを感じるし、内面に興味を持ってもらったほうがより大事にしてくれるし。こういう男たちはつき合った後も大事にしてきた。

つまり、見た目が先行するマッチングアプリは向いてない。もう、マッチングアプリはやめて、会社をたたんで就職するか。でも面接でなんて言うの?「男探しです」って言えばいいのかな笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?