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読書

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本を読んで考えたこと
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2022年3月の記事一覧

2022読書⑤ 吃音 伝えられないもどかしさ

去年のある日のこと。
自分がどもっていることに気がつく。
「あ、あ、あ、あ、あのー」と、最初の一言がどもる。
そしてどもっていることを笑われた。
笑われた。「どうしたんですかw」みたいな感じで。

30数年生きてきて、どもったなと感じたのは初めてだった。

昔から私は言いたいことが言えない。
言いたいことはあるのに口から出せない。
これは私が極度に内向的だからなのだと思っていた。なにせ99%が内向

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2022読書④ ほじくりストリートビュー ザ★フューチャー

元々、よその家が好きな子どもだった。
お盆やお正月に母の実家に行くと、従兄弟のお兄ちゃんやお姉ちゃんの部屋を覗きに行った。今考えるとかなり迷惑だったと思う。
友達の家に遊びに行っても、よそのお家に入ること自体が楽しかった。

人の家に興味がある。それはそこに住んでいる人たちの人生が詰まっていて、それぞれの営みがあるからで。それを垣間見たい、感じたいという気持ち。友達の家で、夕方になって晩ごはんの匂

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2022読書③ 深呼吸の必要

子連れのお客さんが来た時、うちの店は積極的に子どもの相手をする。その間親はゆっくり買い物ができるからけっこう喜ばれている(と思う)。

絵を描いたり、おもちゃで遊んだり、本を読んだり。
そこではスタッフによって子どもとの接し方が如実に変わる。
すぐに打ち解けて仲良く遊ぶスタッフ。少し距離を置いて見守りながらたまに声掛けをするスタッフ。

私はにこにこしながらタメ口で接することができない。いわゆる歌

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