マガジンのカバー画像

99%が内向的な私の散文

55
ただただ日々思ったことを綴る
運営しているクリエイター

2022年3月の記事一覧

自分のことを愛している話

私は自分に全く自信がない。
しかし私は、自分のことが好きで自分を愛している。

どうやら自信がないことと自分が好きだということは同居するみたい。
本当の本当に自信がなくって、常に思い悩んでいる毎日。

友達や職場の人たち。なんでこんなに魅力的なんだろう。頭が良くてユーモアがあって優しくて、素晴らしい能力を持っていて、それを活かしている。

かたや私には何があるだろう。何もない。
他の人より優れてい

もっとみる

ちょっと不便になりたい話

不便をわりと許容できる人間だと思う。

初めて持ったスマホはBlackberryだった。
マイレージ・マイライフという映画でジョージ・クルーニーがベッドに横たわり、好意を寄せている人にBlackberryでメールを打つシーンを見て、これ欲しい!欲しすぎる!と憧れだけで買った。

使ってみて案の定めちゃくちゃ打ちにくい。でもなんか良かった。
不便なんだけど所有欲の方がそれに勝っていて、逆にその不便さ

もっとみる

時間の支配の話

私は数字という時間に支配されている。

夜中に横になって時計を見上げ、ああ今からだと6時間しか寝れないとか。
朝この時間に家を出るには30分前に朝食を食べ終わっていないといけない、とか。

時計の針は毎日毎日同じ場所をぐるぐると規則正しく回っている。時間は一方通行なのに、同じことを繰り返しているように見える。怖い。

数字は好きだ。数学も大好きだった。
でも数字に支配されたくなくて、休みの日は気の

もっとみる

一輪花の話

歳を重ねると花が好きになってくると知人が言っていた。本当かなぁと疑ってかかっていたけど、なんとその通りになってしまった。
花を見ると立ち止まり写真を撮ったり。去年は生まれて初めて花屋で花を買った。

部屋に花があると癒やされる。視界の中にそのきれいな色が映るとああいいなぁとため息をつく。

いつも買うのは1輪だけ。
花屋には悪いなと思うけど、部屋の中に一輪花があるのが好きなのだ。

たくさんあると

もっとみる

何かの特別になりたいという気持ちの話

接客業をしていると、「安くしてよ、いつもここで買ってるんだから」みたいなことを言うお客さんに多々遭遇する。客の立場を利用して相手の不利益になるルール違反を受け入れさせようとする人。そういう人に正直飽き飽きしている。何言ってんだと思う。

「この店を何人にも紹介してるのよ」などもある。この人はありがとうございます、の感謝を求めている。認めてほしい自己欲求。

すごくたくさん買ってくれているのに、さら

もっとみる

余白の話

ノートに日記を書く時、余白があると見やすい。もったいないからと言って上の角ギリギリから書き始めるのは、ちょっと息が詰まる。

黒目を大きく見せるコンタクトレンズを着けている人が多いけど、あれは余白が少なすぎると思う。
目を大きくしたいなら、目そのものを大きくするべきだ。

人生の余白。
数年前、体を壊して大好きな仕事を辞めた。毎日ぎりぎりで余白なんてなかった。
辞めて1年間ぷらぷらしていた。
何も

もっとみる