見出し画像

好きなフランス語

こんにちは。
南仏でゆるくミニマル生活をしています。

先日のこと、あるフランス人のおじいちゃんが言ってたんです。

その時の会話の流れはよく覚えていないのですが、確かおじいちゃんが不都合なことがあった際に、何も言わずやり過ごした、という事があり、
「どうして誰にも言わなかったの?」と聞いたんです。

すると、おじいちゃんが言いにくそうに、
「Parce qu'il faut se contenter de ce qu'on a」
と。
「あるモノで満足しないといけない。。。」
という意味になるかと思います。

これって足るを知るって事ですよね。
このおじいちゃん、最期は痴呆がすすんで、かなり大変なことをしでかしてくれたんですが、時々、こんなふうにイイコトを言ってくれていました。
まぁ、言わないといけないことは言ったほうがいいとは思うのですが。

実際、個人主義、物資主義全盛の現代フランス。
「J'ai le droit. J'ai le droit」と言う人ばかりで、
こんなこと言う人、ほとんどいません。
自己啓発系のウェブサイトや本にある位ではないでしょうか。

でもこの表現そのものは昔からあったようなので、人の根底にある美徳というのは、時代や地域を超えて共通するんだろうなと。
フランスにこういう空気がもう少し戻ってきてくれたら、より素晴らしい国になるんじゃないかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?