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フランスで AIDE SOIGNANTEになった話

こんにちは。
南仏ゆるミニマリストのErikaです。
今日は私の仕事の話を。

基本スペック
南仏在住40代ゆるミニマリスト
離婚歴ありの2児の母
職業 Aide Soignante

そもそもAide Signantって?

Aide Soignatはフランスの国家資格で、医療機関や、在宅医療、老人ホーム等で働くことができる、日本の介護士のような職業です。傷病患者さんの身の回りの世話から、精神科閉鎖病棟、老人ホーム、在宅医療、救急救命室に至るまで、
そこに必要な人がいれば、看護師の監督下で働ける資格です。フランスも平均寿命が日本並みに長い国なので、人手不足な分野でもあります。
フランスでは医療従事者と捉えられています。

きっかけ

フランスには結婚を機にやってきました。フランス語もいまいちで、英語も流暢とは言えない日本女子。ITスキルも全くなし。
日本食レストランや観光産業で働くことも考え、少しガイドの仕事もかじってみましたが、あまり自分のやりたいことではなく。
そんなふうに、色々仕事について考えていた頃、元夫の祖母にあたる方が在宅での看取りを希望され、義母の家で最期を迎えられました。
その時にAide Soignant という職業について知ったのです。
日本では、医療機器メーカーで働いていたので、医療業界はある程度わかります。
フランスで、またメーカーで働く気はなかったですし、看護師になるには言語の壁がありますが、Aide  Soignantであれば、多少言葉が不自由でも仕事をできるだろうと推測し、なんとく、やってみたいな、と思ったのが在仏4年目、2014年の頃だったでした。

戦略

さて、Aide Soignantになりたいな、と心に思いながら、周囲にぽろっと話たり、夫に聞いてみたり、はたまた職安の担当者に相談してみても、全体的に、否定的な意見
「本当にやりたい仕事なの?」「入試があるからねぇ。。。(ムリなんじゃない?)」が返ってくるばかり。フランスでは、結婚しようが、母になろうが、働くのが当たり前という価値観が大部分をしめているので、夫の給料だけでは食べていくので精一杯という生活だった我が家。悠長に資格取りたいといってる場合でもなく。
また、資格取得のためにが1年間学校に行く間、収入がないと生活が厳しいので、戦略を立てることにしました。
社会保障の充実しているフランスなので、権利を最大限に利用させてもらうのです。
具体的には

  • 失業手当をもらえるようになるまでは、すぐに働ける仕事をする

  • 授業料は職安に払ってもらう

実践

観光産業の盛んな南仏。手っ取り早く2015年から2017年末までホテルの客室清掃の仕事をしました。
体力的にはかなりきつかったですが、フランス語も上達したので、今となってはいい思い出です。
2018年の年初から入学試験の準備、入試は5月か6月で、その年の9月から学校に1年間通いました。2019年夏、無事に資格を取得でき、仕事もすぐに見つかりました。
この間、学校の費用、またわずかではありましたが、失業手当をいただけ、なんとか生活をすることができました。
フランス政府、フランスで税金を納めている方のおかげです。
本当に感謝しています。

という感じで、今現在、クリニックで働いています。
海外在住でなかなか仕事が見つからない、やりたいことができないと思われる方もいらっしゃると思うのですが、参考にしていただける部分があればと思い、記事にしました。

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