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都市看護師と地方看護師の違い

派遣看護師の制度を利用して、有料老人ホーム・病院・離島・訪問入浴・デイサービス・健診・旅行添乗員を経験。今回は病院への派遣看護師として、大阪・沖縄・鹿児島の離島で働いて気づいた都市と地方の違いを書きます。働き方も1カ月・3か月・半年と決められて、延長もできるので、住んでみたいところがある人や、違う場所で挑戦してみたい人にとても良い制度だと思います。

〈大阪〉

・看護師の受け持ちが少なく4-7人、ゆっくり関わることができる

・急性期→慢性期→回復期が順序立てて見れる

・一つの科について深く学べる 教育体制がしっかりしている

・言葉使いが厳しい 敬語、丁寧語、「~様」「患者様」

・先輩後輩関係が厳しい、人間関係がドライ

・病院が綺麗

・カンファレンスのとき、リハビリや栄養士や事務や薬剤師や医者などの他職種を交えて、日勤看護師も全員参加であり、方向性をしっかり決め、全員が同じ目標に向かって歩めるようにする

・電車や自転車通勤が多い

・専門、認定看護師がいて、専門的にサポートしてくれ、専門的なこともより一層学べる

・委員会や勉強会が多い

・身だしなみに厳しい、靴下は絶対白とか、髪色は7番とか

・保清ケアが曜日ごとに決まっていたり、手浴や足浴や洗髪にも積極的

・地方からの派遣の場合、寮付きは少ない


〈沖縄・離島〉

・職員同士も患者とも知り合いが多く、誰が新しい人か、新しい患者は誰の母親か、誰がどんなふうに亡くなったか、など情報もすぐ回る

・看護師の受け持ち患者が多い、日勤で16人程度、夜勤で25-30人程度。検温に精一杯のときもあり、患者とも家族ともゆっくり関わることが出来ない

・混合病棟が多く、急性期病院に胃瘻や慢性疾患の人工呼吸器の患者もいるため介助の度合いが大きい

・看護師も医師も余暇をすごく楽しむ、ダイビングやサーフィンや飲み会など

・医師は病棟に一瞬しか来ないこともある、電話も最小限、ということで、聞きたいことを聞けないときもある

・処置や保清は受け持ちがするのではなく、その日の処置や保清担当やフリーがまとめて回る

・他県からの出身者が多く、新たな人との出会いが多い

・窓から朝日や海が見え、景色が綺麗

・休憩室にお菓子が多い、患者さんもよくお菓子くれる、畑している人も多く、自家栽培野菜をくれる

・「おばあ」「おじい」と親しみを込めて呼び、言葉使いに厳しくない

・身だしなみも緩く、アクセサリーや髪染めもオッケー

・職員も患者も島口(方言)を喋りだすと何を言っているのか全くわからない

・専門的治療は都市の病院へ、昼間はドクヘリ、夜間は自衛隊ヘリを使用し、搬送することもある

・人間関係が緩い、先輩後輩関係も優しい

・飲み会が多いし、強い酒をたくさん飲む人が多い、忘年会も病院全体でホテルで開催されたりする

以上、私が経験して感じた都市と地方の病院の違いです。私にとってはどちらも良い経験だったので、もし挑戦してみたい人がいればおすすめ。

病院勤務だけでなく、訪問看護・入浴・デイサービス・添乗員・健診・老人ホーム・特養などもあり、長期だけでなく、1日単位のバイトもあり。

看護師という仕事はストレスも貯まりやすく(どんな仕事にもストレスはありますが)、辞めたいと思う人も多し、実際に離職率は高い。看護師という仕事は生死に関われる素敵な職業だと思うので、ただ辞める、という選択肢だけでなく、違う場所で働いてみる、というのもぜひ選択肢に入れてみてほしい。もっともっと看護師が働ける幅が広がればいいなあーって思う(^^)/

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