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第35章 2回目の採卵

今回もやっぱり自分では注射が打てなかった。痛かったという経験がフラッシュバックして手が震える。
ここで 自分で何とかしようと頑張ってしまうと心が疲れてしまうことを知っている私は 旦那に協力して貰った。

私は"多嚢胞性卵巣症候群”
小さな卵胞たちが ここぞとばかりに育ってくれたんでしょう。
前回よりもお腹の張りが酷かった。
次に辛かった症状は 吐き気。
寝起きを含めて身体を横にしている状態から起き上がった後に吐き気がすごかった。
少し食欲がなくなった。

前回と違うことは卵巣過剰刺激症候群(OHSS: ovarian hyper stimulation syndrome)*¹になってしまった事。
軽度の腹水で済んだため 入院にはならなかった。

採卵は排卵してしまうと出来ず、排卵直前まで育った卵胞を取り出す。
卵子の最終成熟と排卵刺激を行い、排卵の時間をコントロールをするための点鼻薬を使用する。

前回の経験から、採卵の2日前から休みを貰ったため身体はいくらか楽だった。

そして迎えた採卵日。採卵の30分前に痛み止めの坐薬をいれて、体温と血圧、体重を測りいざ採卵室へ。いつもの診察台に乗って、
膣の中をガシガシ消毒されて、エコーと採卵するための管が入る。
卵巣まで管が進むと、卵胞を目がけて管から針が出てきて吸い込む。

採卵自体の痛みは…低周波治療器(パットを貼って電流を流すやつ)のレベルMAXくらいな感じ。
イテッとはなるが ほんの一瞬。
それを採卵する数だけ(育った数による)感じるくらい。
今回はたくさんの卵胞が育ってくれたのか、20回以上は針で刺された。

採卵した卵胞は、当日に準備した旦那の精子とシャーレの中で出逢う。
で、受精して順調に細胞分裂した段階で凍結保存される。

採れるのなら たくさん採って貰った方が受精卵として凍結保存できる確率があがる。
わかってはいるけど 20回ともなると、
"もう辞めてくれぇ”と思ってしまった。


*¹ 多嚢胞性卵巣症候群は卵巣にたくさんの卵胞が存在するため、排卵誘発剤により多くの卵胞が排卵しようとすると、卵巣が大きくはれ上がりお腹や胸に水がたまることがあります。卵巣過剰刺激症候群(OHSS: ovarian hyper stimulation syndrome)といいます。

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