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第16章 胚移植に向けて

私の4つの受精卵は大切に凍結保存された。

ついに、凍結融解胚移植の予定が立った。
胚移植に向けて、身体(ホルモン)を整えていく。

規則的な月経のある女性の場合、
①月経の約2週間前(28日周期の人なら月経2週間後くらい)に「排卵」が起こります。
②この前後の時期に行為を行うと、排卵された卵子が精子と出逢い、「受精」、受精卵になります。
③受精卵は4~6日かけて細胞分裂を繰り返しながら、卵管から子宮に移動します。
④子宮内に入った受精卵は子宮内膜にもぐり込みます(=着床)。このとき、子宮内膜は受精卵が「着床」できるように、ふわふわのベッドのように厚くなっています。
⑤受精卵ができてからおおよそ12日後に着床が完了し、「妊娠」が成立します。

胚移植もこの自然な経過と同じ状態を作り出し、自然な周期に近い日に計画して行います。

凍結している時点で、①~③はクリアしているため、
胚移植に向けては④の段階、移植した胚がもぐり込みたくなるようなふわふわのベッドを作るところが重要になります。
自然な流れの場合は、月経・排卵の後に身体からホルモンが出ることで、子宮内膜がふわふわベッドになりますが、私の場合は飲み薬の力をかりての準備。月経を起こすためにピルを飲み、排卵するであろう日の後からふわふわベッドのためにホルモン剤を飲む。

自分の力で準備できないなんて、、、とかイロイロ考えても仕方ない話。
素直にホルモン剤を内服して、準備を始めた。
採血でホルモン値とエコーで子宮内膜の状態を確認しながら、
やっと胚移植の日が決定した。

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