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第51章 22週の壁

命を授かるということは奇跡の連続だと思う。

妊娠することも奇跡。
無事に生まれてくることも奇跡。
すくすく育つことも奇跡。

そう感じるのは、出産までにいくつもの壁があるからだ。

胎嚢確認の"妊娠5~6週の壁”
心拍確認の"妊娠6~8週の壁”
心拍確認後の心停止、不妊治療卒業の"妊娠9週の壁”
自然流産の"妊娠12週の壁”
胎盤完成の"妊娠16週の壁”

この"いくつもの壁”を乗り越えたベビちゃんを私は誇りに思う。

今後も、壁を乗り越えて 元気なベビちゃんに逢えるんだ と妊娠中の不安よりもこれからの楽しみの方が大きくなっていった。

そんな時、突如 私とベビちゃんの前に立ちはだかった大きな壁。

流産か早産かの"妊娠22週の壁”

私は 妊娠22週と3日を迎えた夜 大出血をした。
流産を考えてしまう程の出血だった。
考えても今更 だけど、数日前から夕方にお腹が張る事が増えていた。
それが、こんな事に繋がるなんて…

その日は、朝 トイレに行くとうっすら血液が付いた。
出血に敏感になっている私は病院に電話した。お腹も痛くないし、張りもないので様子をみることになった。

ところが夕方になった頃 出血の量が増えた。ただ、色は真っ赤ではなく、少し赤黒かった。
心配になり、病院に電話した。当直の産婦人科の先生と直接お話ができた。
この段階でもお腹の痛みや張りは無かった。
加えて、血液の色が赤黒かったこともあり、朝の出血が溜まっていて、時間が経ってから出てきたから赤黒いのかもしれないとなり、様子をみることになった。
病院までの距離が遠いこともあり、先生と相談した結果だった。

電話を切った30分後、下半身に違和感が。
すごく嫌な予感がした。
急いでトイレに行き 確認すると、真っ赤な血液が大量に出ていた。

私は夜勤中の旦那に連絡をした。
ちょうど休憩時間だった旦那は、職場に事情を説明してくれ、帰ってきてくれた。
直ぐに救急外来に向かった。
60kmの道のり、高速道路でも2時間近く。
ベビちゃんを信じて、病院まで向かった。


※○○の壁という言葉は医学用語ではありません。

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