第45章 妊娠の報告
母子手帳を貰って初めて迎える日曜日。
私たち夫婦は、旦那の実家に向かった。
義両親は 孫の誕生はまだか といった内容の話は一切しなかった。
そういうプレッシャーを感じたこともない。
体外受精を決めたとき、1度だけ不妊で治療中であることを伝えた事がある。
その時も 私の身体が1番だから無理しないでね と言ってくれた。
その後の治療経過は伝えていない。
追求してこないが、授かったらきっと喜んでくれる。
そんな義両親に、喜びの後の悲しみを与えてはいけない。
そんな気がした。
だから、あの子の事も伝えていない。
報告のタイミングって難しい。
授かったら絶対に元気に産まれてくれる と分かっているならスグ報告して、喜んで貰いたい。
でも、そうじゃない事を私は知っている。
この子の報告も、タイミングをかなり悩んだ。
心拍が確認できたから報告しようか?
いや、まだ分からない。
安定期に入ったら?
いや、悪阻を誤魔化すのはきっと無理。
ということで、母子手帳を貰ったタイミングで報告を決めた。
よくある動画を撮りながらケーキでの報告がしたかったけど、ご両親は食べないし私も悪阻で食べられない。
シンプルにエコー写真を貼り付けたカードを作って予定日とともに報告した。
ご両親とも すごく喜んでくれ、兄弟や親戚に話してもいいかと聞かれた。
旦那が、安定期まで待って欲しいと言ってくれた。
この子は大丈夫と信じていても
あの子の事があり、やっぱりどこかで慎重になってしまう。
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