75%の確信
ハンドボールをやっている次男が、全国大会に出場することになった。
全国大会。
この言葉が、自分の人生に関係してくるなんて、想像もしていなかった。
(野球やサッカーなどに比べたら競技人口は少ないし…といったそもそもの前提はともかくとして、それでもその世界で本気で取り組んでいる子ども達同士でのぶつかり合いは、生やさしいものじゃない)
決勝リーグで当たることになっているチームは、5月の連休の大会で2戦2敗。
速攻も切り込み力もすばらしい、スピードとオフェンスのチームだ(日本語を英語にしただけ)。
泣いても笑っても、これに勝たなきゃ終わり。
親に出来ることなんて、ただただ結果を見守ることと、
勝って全国大会に出場しているイメージを想起させる質問を会話にさりげなく盛り込み、
「送球ボーイズ」(ハンドボール漫画)の最終刊はあえて試合の前日に読ませて優勝のイメージをすり込み、
試合当日はなるべく消化のいいお弁当をつくり、
ポジティブな気持ちで取り組めるような声かけと応援をすることぐらいだ。
(結構、やってるな)
決勝リーグは勝ち上がってきた3チームでの総当たりで、
勝ち点と同立の場合は得点数で決まる。
最初に当たったチームには11点差で勝利。
最終試合に勝てば当然優勝だし、引き分けなら相手チームがもう1チームに10点差未満での勝利で、自動的にこちらの勝ちになる。
結果、9点差だった。
つまり、引き分け以上でうちの優勝、という状況での事実上の決勝戦だった。
前半は優勢だったものの、さすがの速攻と切り込みで後半ギリギリのところで追いついてくる。
残り時間わずかのところで、自チームが得点を決めて引き分けに持ち込んだ。
つまり、本当にギリギリのところで優勝。
頭が痛くなるくらい泣いて、抱き合って(次男にもハグしようとしたら試合中よりも激しいディフェンスで阻止された)、いろんな人に御礼を言って、余韻に浸って・・・ふと。
たくさんの大人達によってたかってプレッシャーをかけられて、
さぞ子ども達は大変だったんだろうな、と今更ながら考えたらなんだか可哀想になってきた。
「ねえ、どれぐらいの確率で全国大会に行けると思ってた?」
と次男に寝る前に聞いてみたら、
「75%ぐらい」
という頼もしい返事。
意外と自信あったんや・・・と思ったら、胸がいっぱいになった。
通常の練習に加えて、自主練も入ったのでここ一か月は週5、週6で練習していた。土日なんて、1日7,8時間練習することもあった。
空中の格闘技なんて言われる激しいスポーツにもかかわらず。
試合をビデオに撮って分析して、また練習で調整して。
そんなことを繰り返してきたんだ。
周りはだれのおかげだとか、だれのチカラだとか、いろいろ言うかも知れないけれど、
75%優勝できると信じられるだけの努力を積み重ねてきたから、到達できた結果なんだ。
ちゃんと目標に向かって努力してきて、
それが結実して、本当によかった。それだけ。
遠征だのチームTシャツだの、京都での全国大会への交通費や宿泊費だの、これからいろんな準備とお金が必要になるだろうけど、
それは大人ががんばるよ。
それだけのエネルギーをもらってるんだから。
優勝おめでとう。
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